ハンセン病問題に考える公開フォーラム開催報告
教化本部第3期目最終年度の総括として社会問題研究部会が企画したのが、下記開催案内(チラシ)にみられる内容です。講師に森達也氏を招聘する理由として、部会の中でも特別に森さんと接点をもっていたわけではもちろんありませんでしたが、ドキュメンタリー映画や出版されている本を各自読み集めるなどしながら、東京の「親鸞仏教センター」にその突破口を開いていただき、今回実現することができました。
ねらいとしては、人間を奪い去っていく問題として何があるのか、その大きな問題に一つは時代社会が密接にかかわっているという視点。またメディアとその受け手の意識が乖離したままテレビ画面を通して情報が休まず流されてある問題、経済至上主義、ものの見方・考え方など、様々な問題と真宗が、どう切り結んでいくのかを森さんの視点で考えてみたいと思ったことも一つの理由でもありました。そして、具体的に部会テーマの一つである「ハンセン病問題」に視点を置いて、私たちの学びを確認させていただきたいというのが出発点であったように思います。
広報の面では、かなり後発となり、呼びかけが浸透するだけの時間的余裕はありませんでした。函館近郊の別院・組内寺院・函館大谷短期大学・一般(市民団体・新聞)に呼びかけが行われ、短大生を中心に120名の参加をいただきました。森さんにはご多用の中を曲げてご来道いただき、1時間10分ほどの講演をいただきました。講義内容については、後日活字化して道内各寺院に「社会問題研究部会報告」として配布を予定いたしております。
第2部のパネルディスカッションでは、函館大谷短期大学の生徒さん2名にも参加していただき、意見を聞かせていただきました。最後には会場男女2名の方から森さんに対して質問もありました。そのうち女性の方の言葉が印象的でした。「私は、人間は善なるもの、善になるべくして生きることが求められもし、求めて生きていました。しかし、今日の森さんのお話の中で、純粋でまじめであればあるほど、いつの間にか正義を善としていく生き方になっていく、そこに大きな落とし穴があるのではないかというお話を聞かせていただき深く考えさせられました」と語られた言葉が印象的でした。参加者一同、再度その女性の質問から確認させていただいたような気がいたしました。
ハンセン病問題に考える公開フォーラム