2007年度 教化研修基本方針
本年度も任期初年度からの基本方針を踏襲し、2011年にお迎えいたします「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌」を念頭に各研修会を実施してまいります。
特に本年度は、第三期教化本部の任期最終年度となりますので、各部門・各部会の任期初年度からの歩みを検証し、それぞれの課題を整理し、次期本部への引き継ぎ事項としてまとめてまいりたいと考えております。
また、御遠忌勤修一年後に迎えます「真宗同朋会運動50年」に向けて、その歴史に学ぶとともに、教区として「真宗同朋会運動50年」を如何に迎えるべきかを模索してまいりたいと考えております。
◎御遠忌への取り組みについて(「お待ち受け委員会」との関係)
昨秋、教区会・教区門徒会の承認を得て、「北海道教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌お待ち受け委員会」(以下、「お待ち受け委員会」と表記)が正式に立ち上がった今、教区の御遠忌に向けての歩みの中心は「お待ち受け委員会」に移行されたことと考えます。
したがって、「お待ち受け委員会」の発足を機に、教化本部は、むしろ「お待ち受け委員会」の意向を尊重し、その活動を支えていくべき立場となったことであります。
しかし、一方では「お待ち受け委員会」からの要請があれば、教化本部としては積極的に協力し、教区が一体となって宗祖の御遠忌をお迎えできる体制作りに力を尽くしていくべきとも考えています。
◎各部門・各部会の課題の整理について(次期本部への引き継ぎ)
任期最終年度にあたり、各部門・各部会がそれぞれの歩みを検証し、課題を整理して、「北海真宗」の教化本部通信を通して公開(2007年8月号より掲載)の上、教区内皆様のご助言・ご指導を賜りながら、次期教化本部への引き継ぎ事項をまとめてまいりた
◎「真宗同朋会運動50年」について
宗門は、2011年の「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌」の翌年、2012年に「真宗同朋会運動50年」を迎えます。この「真宗同朋会運動50年」という年は、我々宗門人にとって御遠忌とともに非常に重要な節目の年であると考えます。しかし、御遠忌の翌年ということもあり、形だけで素通りしてしまうという状況も充分に考えられることであり、心配されるところであります。
「宗祖七百回御遠忌」勤修の1ヵ月前、昭和36年3月に、「親鸞の教えと生活実践」をテーマとして、同朋壮年全国大会が同朋会館において開催されました。
その総合協議会の場において、一人の壮年より「我々は壮年研修会において、親鸞聖人の教えられる浄土真宗をはじめて聞いた。我々は門徒と言いながら、聖人の教えに耳を傾けず、それでいて自分なりに間違って了解していた。こういう教えであることは知らなかった。〜中略〜 幸い御遠忌の記念事業として、御遠忌の終わったところを始めとして、聖人の教えに御縁の結ばれる運動をおこすことが、御遠忌に参加した我々の責任であり使命ではないか」という発言があり、その発言を受け、参加者一同による宣言と決議がなされました。そしてそれは「同朋会運動を発足させずにはおれぬはじめを開くような意味をもった」宣言と決議でありました。(「真宗同朋会運動学習資料集」)
当時、宗祖の「七百回御遠忌」をお迎えすることと、「真宗同朋会運動」の発足は、決して二つの出来事ではなく、願いを同じくした一つの歩みであったことであります。
我々教化本部では、任期最終年度にあたり「宗祖七百五十回御遠忌」を念頭に置きつつ、「真宗同朋会運動」の歴史的意義を学び、「真宗同朋会運動50年」後の教区の歩むべき方向を模索し、同時に「教化本部通信」等を通して教区内皆様へも問題提起してまいりたいと考えております。
◎ホームページについて
2006年度中の教化本部ホームページ開設を目標に一年間努力を重ねてまいりましたが、予算の関係で業者に委託せずに、本部独自で立ち上げまでの作業を行ってまいりましたため、2006年度内の開設がかなわないこととなりました。
2007年度も引き続き、ホームページ開設に向けて作業を続けてまいりたいと考えております。しかし、業者に委託せずに独自にホームページを立ち上げることが、当初の予想を越える困難な作業でありますため、作業の進捗状況、次期教化本部への引き継ぎ方法等を検討の上、本年12月に継続か撤退かの判断をいたしたいと考えております。
(教化本部長 K萩 昌)
2007年度 同朋教化部門・部会活動テーマ
・師友と出遇い、人が育成されていく場の創造
・教法と儀式の関係の再考
・真宗門徒としての自覚の喚起
任期最終年度に当たり、同朋教化部門は教化本部の基本方針であります宗祖御遠忌の意義を問うことを念頭に置きつつ、上記のテーマを掲げて本年度も研修事業を計画、実施していきます。御遠忌を4年後に控え、私たち一人ひとりは「自身にとっての御遠忌」を今一度問わなければならない時期と思われます。当部門では教区の現状やこれまでの歩みを再考し、本当に問わなければならないこと、すべきことを協議、検討しながら教区独自の施策を御遠忌に向けて提示、発案していく姿勢を持ちたいと考えています。
各研修では、そこで法のはたらきかけを受け、問いを持ちながら日常の生活に帰ることのできる視座が与えられる場を立場の違いを超えて共に作り上げていきたいと思います。また、真宗門徒の生活ということを真宗門徒の行儀と仏事の両面から尋ねていきます。
今年度は教区お待ち受け委員会より当部門に対し、帰敬式受式の意義についての広報の一助として、「帰敬式リーフレット」を作成することが委託されております。帰敬式の受式について簡単にまとめたご門徒用の冊子と、教区独自の住職用「帰敬式執行の手引き」を作成する予定です。皆様のご意見ご要望をお聞きしながら制作していきたいと思いますので、ご助言宜しくお願いします。
今年度も出遇いの中で共に願うべき世界を尋ね、自らにサンガを開いていく歩みが生まれることを願って歩を進めてまいります。教区の皆様にはご指導とご協力、また参加奨励をお願い申し上げます。
(同朋教化部門幹事 古海公丸)
「同朋教化部門 育成員研修部会」
宗祖の御遠忌に向けて、さまざまな施策が打ち出され、当部会においても、それらお待ち受け事業への取り組みと連動した形で研修が実施されるよう企画、検討してきました。それは単に、与えられた課題の対処、消化ではなく、どのように宗祖の御遠忌をお迎えするのか、念頭に置いたものです。
育成員部会では、寺院での法要や行事、さらにはご門徒宅のお内仏でのお参りが、本当に念仏者を生み出す仏事となっているのかという課題を発信いたします。また、師・友との出会いを通して、念仏者たらんとして歩んでいるのか、人々の中に息づいているお念仏のはたらきを感じているのかということを共通の課題として研修会を開催してまいります。
個々の事業としまして、「育成員の集い」は、宗祖の主著を通して育成員の課題を顕らかにするということで、『教行信証』の信巻に学んでいきます。「真宗教学講座」では、各地区の教化委員が中心に、独自に講師、日程等を決め実施されます。
「新任教師研修会」のテーマは、「自信教人信」―念仏者の歩み―で、教化活動に携わる者として、真宗の問いを明らかにしていきます。「得度研修会」は、帰依三宝ということから得度の意義を学び、また得度の事前研修として動機の確認のため個人面談と、お勤めの習熟度を視る考査を行います。
「教化研究会」は、『浄土論』の偈文を中心に、今年度は衆生世間の仏八種・菩薩四種荘厳を読みながら、願生浄土ということがいかなる課題を背負って生きることなのか、明らかにしていきたいと思います。
隔年開催の「新任住職研修会」は教団と教学というテーマで、学びの姿勢を問題に今年度開催します。併せて帰敬式実践運動の推進として「帰敬式伝達講習」を行い、帰敬式の意義を確認しながら、執行者や掛役の役割について学びます。「儀式教学研修会」は今年度休止です。
一人でも多くの出遇いがありますよう、各方面のご協力をお願い申し上げます。
(育成員研修部会長 吉田康徳)
「同朋教化部門 推進員研修部会」
念仏のサンガをもとめて
立場を超えて共に通じ合う場を開こう
上記テーマのもとに3年目の推進員研修部会がスタートいたしました。
2年間の推進員研修部会の歩みは、教区主催の後期上山研修や、新しく推進員になられた方々を対象とした「新生推進員の集い」、また道推協役員の方々との合同研修を開催してまいりました。いずれも、生活の具体的な場を明らかにした「共同宣言」の確かめが、大きな柱であったように感じています。
さまざまなご縁で推進員になられた方々の声からは、まさしく新しく仏弟子となった自身の新鮮な感動と、これからの生活に向かう篤い意欲が溢れていました。
この度の御遠忌お待ち受けに当たり、折しも教区教化テーマ「あなたは、与えられたいのちとどう向き合う?」が生み出され、具体的な取り組みとして、「真宗門徒の生活を回復しよう。」のサブテーマのもとに、<朝夕のお勤めをしましょう。><声にだしてお念仏を申しましょう。><すすんでお寺の法座に身を運びましょう。><報恩講を大切にお迎えしましょう。>が掲げられました。
生活の具体性があまり明確でなかったように感じていた私自身に、生活に確かめていく具体的事柄が指し示されたと感じています。
いよいよ、私達の「聞法」が、僧俗共に自身に明らかになるような歩みとなるような1年にしてまいりたいと思います。
(推進員研修部会長 川原興文)
2007年度 青少年教化部門・部会活動テーマ
「僧侶であることにおいて教化活動はどうでもいいと考えている人はいないはず…」 前教化本部長の就任当時の弁です。あえて異を唱えるならば、「どうでもいい」と考えている僧侶はいなくとも、教区と組そして寺院の関連性があまりにも乖離しているように伺えます。 教区、組、寺院それぞれが独自性のみを主張し活動するならば、澱(よど)みと衰退を余儀なくされるのでありましょう。また、上部組織と呼ばれる宗門や教区の施策が、現場無視と上意下達に終始するのであれば、現場から気力と活力を奪ってしまうのではないでしょうか。 本来、教区は現場である組や寺院の為に在るといって過言ではないはずです。現場を預かる僧分が、「願い」はありながらも慢性的な教化衰退に痛みを感ずる時、その「疼き」の中にあって一人の「願い」を支えるものが教区であると考えます。 教区青少年部門は、そのような現場での「疼き」を抱えながら集った17名の実行委員によって編成されています。教区、組、寺院が人の熱によって伝播され補完しあうような教化現場の開放と響きあう関係性の回復を推進しております。 奇しくも4年後に「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌」を控え思い出されるのは、宗門白書にある「寺院には青年の参詣は少なく、従って青壮年との溝は日に日に深められてきているのではないか」という言葉です。 教化活動の現場が、熱のこもった人の温もりの感じられる場になるように「御遠忌」を前に、この「疼き」を抱えたまま何ができるかを実行委員と共に模索しながら最終年度に望みたく思います。 (青少年教化部門幹事 手捲 公俊)
「青少年教化部門 青年研修部会」
青壮年特別伝道について
青年教化活動は、いつの時代にも願いはあるものの具体的な事業としての実現や継続が困難とされてきた事業であります。大きな願いは「本願念仏の教えからひらかれる人の誕生」ということでありますが、その具体的な青年教化活動として、開催会所の担当者と青年部会とが緊密な企画と連携の中で、地域性と参加対象者に配慮しながら青壮年特別伝道を開催してまいりました。手探りで始めたこの新規事業も任期最終年度を迎えることとなりました。「法話を聞き、場に集いえた若者同士が膝をつきあわせて語りあう」ということが最も大切なことで、それ以上でも、それ以下でもないのであろうと切実に感じております。昨年度に引き続き青壮年特別伝道を願いと情熱をもって開催してまいりたいと願っております。
青年公開講座について
三年に一度の青少年公開研修会を開催いたします。今回は特に教区の青年層に広く仏教を発信するとともに、各地で開催してきた青壮年特別伝道の僧侶を含めた参加者が札幌に集い、法話を聞き、若者と膝をつきあわせて語りあう「場」としてこの「青年公開講座」が開催されることであります。
青少年担当者研修会について
各組・各別院の青少年担当者、教区実行委員を対象に、教区の青少年教化における各現場での願い・動き・問題点・情報等を語りあい、学ぶ場として開催しております。
各担当者から毎年研修会に対して多くの要望をいただく研修会でもあります。各現場での活動状況等が認識できるように事前の資料・情報収集やその開示方法、意見交換の時間など、1泊2日の限られた時間の中で多くの要望をくみ、かたちにするように工夫をこらしていることであります。任期初年度は「青年教化」ということについて話し合い、昨年度は子ども会を再考する意味で、「模擬子ども会」を参加者で行いました。任期最終年度となる今年度は御遠忌テーマと教区教化テーマの課題ともなっている「いのち」をテーマに各青少年担当者と学びたいと考えております。
当部会においては、各研修会をとおして関係学校との連携をはかり青年教化活動を推進してまいりたいと考えております。
青少年教化に対する歴史と情熱は、北海道教区においては並々ならぬものを感じずにはおられません。それは先輩達が青少年教化の重要性・必要性をひしひしと感じられ、手渡してきてくださった歴史でもあります。この課題を真摯にうけとめ教化事業に学んでまいりたいと願っております。
(青年研修部会長 寺澤三郎)
「青少年教化部門 少年研修部会」
宗祖の御遠忌を前に本山から出されている真宗同朋会運動の7つの施策の一つに『真宗子ども講座』が取りあげられております。ここに、教区や組、あるいは一ヶ寺の青少年をお預かりするものの一人として、「何もしないでいいのですか、このままでいいのですか」という問いかけの言葉として受け止めずにはおられません。宗門では青少年教化の関心は高いものの、いざ一ヶ寺で子ども会を行うとなると、なかなかスタートを踏み出し切れない現状があります。理由は種々あることと思います。けれども、お寺に住まう私たちがまず、子どもたちに呼びかけをし、お寺に足を運んでもらうこと、そこから始めていきたいと願うものです。
任期最終年度にあたる今年度、下記の5つの事業を少年部会は行います。
1『小中学生の集い』は、一ヶ寺一子ども会を目指し、その会所となるお寺やその地域の特色を活かしたものとしていきたいと考えております。
2『寺属小中高生の集い』は、他の研修会と違い、参加対象がお寺に身を置く子ども達と限定されているため、他にはない特色ある集いになればと考えております。
企画実施にあたって、その特色を十二分に活かしたものとなるよう検討を重ねてまいりたいと考えております。
3『U−19の集い』は、学園連合会に協力を依頼し、関係学校との連携をとりながら、同時に、一ヶ寺から一人でも多くの参加者が出てきてくれることを願っております。多感な世代とどこまで語り合うことが出来るのかスタッフにとって大切な集いとなりつつあります。
一ヶ寺の高校生研修という位置づけとしてお考えいただきたいと思います。
4 第9回目を迎える『全道小中学生同朋大会』は、全道各地の子ども達が一ヶ所に集まり2泊3日生活を共にする子ども会です。一ヶ寺一子ども会の願いの延長線上にある事業としてこの同朋大会を利用していただければと思います。
5 一ヶ寺一子ども会に対しての『実行委員派遣』活動を今後も進めてまいります。
青少年教化部門の仕事は、限られた時間の中で、子ども達に何かを教えるのではなく、スタッフ自身が何かを教えていただく、感じていく、そして行動を起こしていくものだと思っております。
(少年研修部会長 齊藤 悟)
2007年度 社会教化部門・部会活動テーマ
"社会教化"とは、仏法によって社会を教化するというよりも、私たちが社会の様々な問題に取り組むことをとおして、仏法の学びを深めていくことだと思います。 すべての者を、老少善悪・男女貴賤を問わず平等に救うと誓われたのが弥陀の誓願です。 しかし、私たちの周りには、様々な差別(民族・国籍・ハンセン病など)によって苦しんでいる人たちがいるという現実があります。 また、アジア太平洋戦争に関する諸問題、沖縄などにおける米軍基地問題、首相の参拝を契機に国内外から問われる靖国問題、現政権による教育基本法改正や改憲への動きなど、今日ほど、"平等と平和"ということを考えなければならない時はありません。 仏法から問われるのは、「汝(私)」のみならず「世(社会)」です。 私たちが、真宗門徒・僧侶として社会問題に関わっていくとき、多少の批判を受けることがありますが、「人倫の嘲りを恥じず」に「四海のうちみな兄弟」「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」という宗祖の精神を深く頂きながら学んでいきたいと思います。 今年度は、各部会主催による公開フォーラム(講演会)を開催いたします。また、任期最終年度になりますので、各部会とも三年間の活動報告書を作成する予定です。 なお、昨年度、三部会合同事業として作成したパネルを今年度から貸し出し致しますので、大いにご活用いただきたいと思います。 (社会教化部門幹事 杉浦 香)
「社会教化部門 差別問題研究部会」
真宗における人間解放をめざす
当部会では、様々な差別問題を、教学教化の課題として受けとめ、その歴史背景を明らかにし、自己の内なる差別心を見つめつつ、真宗の教えに生きる宗門人としての責任と課題を明らかにして、真宗における人間解放をめざす学習を深め、実践していきたい。
「一人一テーマ」ということで各委員が各自の課題を見出し取り組んできましたが、任期最終年度では、各委員の提起したテーマについての学びをまとめ報告書を作成してまいります。また、昨年度作成したパネルを活用し、「公開フォーラム(講演会)」開催の折にパネル展も併催してまいります。
北海道教区においては特に、「開教」の検証、アイヌ民族との関わりが最重要課題であります。本山解放運動推進本部と合同で編集してきた「アイヌ民族差別に関する学習資料集」も間もなく完成の予定でありますが、報告書、パネル、資料集などを教材として活用し、「開教」「錦絵」などに対しての、宗門に関わる者としての共通認識(学びの視点)や歴史観を確立していきたいと考えております。
<アイヌ・ネノ・アン・アイヌ〜人間らしくある人間〜>という叫びに耳を傾け、アイヌ民族差別問題、部落差別問題、女性差別、「障害者」差別、宗門体質など様々な課題を、各自が各自の立場・現場で受けとめ、歴史を見直し、差異を認め合い、大地を共有する地球人という共生の道が開かれることを願うものであります。
(差別問題研究部会長 松岡満雄)
「社会教化部門 靖国問題研究部会」
「靖国問題を機縁として問われる教学の課題を探求し、
これに関する各種の状況に対応すること」
上記テーマを中心に、計画を推進し事業を展開してまいります。天皇制・戦争・慰安婦・強制連行等といった問題を検証しつつ、歴史的経緯や関わっていった人々の行動や残された言葉と、それによって苦しめられていった人々の叫びに耳を傾けることで「内なるヤスクニ体質」を見極めてまいります。これらを通して、疑いようのない凡夫としての機を明らかにし、であるからこそ起こる求道心をもって課題に取り組んでまいります。
具体的な活動は、4回の研究集会の中で各部会員自らからが研究発表し、任期最終年度のまとめとして報告書を作成いたしてまいります。また、「北海道宗教者懇談会」・「政教分離を守る北海道集会」への参加も予定しております。
新たな事業としましては、昨年作成した社会教化部門パネルをもって、社会教化部門3部会合同事業である公開フォーラムとパネル展を開催いたします。
また、宗門が取り組む「強制連行された東アジア地域出身者の遺骨に関する調査」については、北海道教区においても今年度よりアンケート調査が進められてまいります。そのことにかかわりながら宗門近代史の検証を通して大谷派の戦争責任を学ぶことも当部会の重要な責務と捉え、活動してまいります。
(靖国問題研究部会長 圓淨貴之)
「社会教化部門 社会問題研究部会」
いのち
今年度は任期最終年度となります。我々は脳死臓器移植・ハンセン病・現代精神医療(自殺)と学習してきました。しかし、学習して終わるという課題ではありません。それどころか、社会問題として我々が考え学び歩まなければならないことは、まだまだ沢山あることに気付かされます。
脳死臓器移植の問題は徐々に身近な問題となってまいりました。ハンセン病に関しては療養所の将来構想が話し合われております。これも回復者の方々にとっては高齢ということもあり時間のない活動であります。現代精神医療(自殺)では、昨年も自殺者が3万人を超えています。これらを考えると、歩み続けることの大切さを痛感いたします。
我々の部会は統一課題を「いのち」とし学習と話し合いをしています。この根底にあるのが、真宗であり、宗祖の言葉である。今こそ我々は、真宗の教えに帰らなければならない時です。
この部会では自らの学習と活動を通し、人と出遇い、ふれあい、我が身が感じたことを広く公開し、共にお念仏申していくことを活動といたします。
(社会問題研究部会長 裄V祐証)