教区青壮年特伝開催報告(in 札幌 照願寺&函館別院東山支院)
札幌での開催は、荘厳と書道家という斬新なアイデアと息のあったコラボレーションが見事だった。函館では、スタッフの方々の細かい面まで配慮していただいた気配りが感じられた。
札幌・函館という2ヶ所は、少なくとも寺院・僧侶として経済的に困る場所ではない。決して問題がないわけではないが、人口減少による寺院存続に関わるような問題を抱える地域とは一線を画する地での開催である。
昭和31年の宗門白書によって語られた「仏教的因習によつて、その形態を保っているにすぎない現状」と「青年の参詣は少なく、従って青壮年との溝は日に日に深められてきている」という50年前となお変わらぬ現実。街には溢れかえる若者。
形態すら保てなくなってきた現状。埋めがたい程の溝に対して、どうすればお寺という場に足を運んでいただけるのか。お寺に抱いているイメージを埋めることが出来るのかということを、真剣に考え話し合いを持ち、この研修会をむかえたと聞いている。
金石氏が語られた「坊さんは出来るならば教化なんてしたくないんですよ。教化なんてしない方が楽だし、その方がお金になる。」という言葉。また、畠山氏が常日頃言っておられる「坊さん変われば、世の中が変わる。」という言葉は、頭で考えるだけで座り込み、行動に移そうとしない我々に対する叱咤激励の言葉であろう。
畠山氏が法話の最後を、親鸞聖人の「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」というお言葉で締めくくられたように、この言葉に揺り動かされた青年僧侶が、僧分という垣根を越えて仏法を語り合う同年代の仲間がほしいと行動を起こしたのが、今回の研修会の意義であると思う。歩んでいるからこそおぼつかないということに気づいていく、という場に今後とも身をおいてほしいと願わずにはおれない。
青壮年特伝 「the 法座 〜 道 〜」
青壮年特伝