このたび、伝道ブックスシリーズに新刊書が仲間入り致しました。
本シリーズは、身近な話題から真宗を考えたり、宗派の取り組みを伝えることをコンセプトとして、ご門徒や一般の方にもわかりやすい内容を心がけて作成されております。
また手に取りやすい大きさであることや安価なことから、多くの御寺院様の法要の記念品や同朋会など様々なところでご活用いただいております。
本書は、日豊教区德蓮寺前住職である伊藤元先生が、ご門徒宅で勤められた法事の際にお話しされた内容を加筆・修正を加えたものです。
なぜ人は法事を勤めてきたのか。また亡き人を縁に勤まる法事の場は、何が願われているのか、筆者の歩みや具体的な例を出して、丁寧に語られております。
仏事を勤める意義が失われつつある現代に「ご法事をつとめる」ということを問い直す一冊です。
ぜひこの機会に、お買い求めください。
伝道ブックス78
ご法事を縁として亡き人からの願いに生きん
本体価格 250円(税別)
本書は、月刊『同朋』誌において、2007年1月号から2010年12月号にかけて連載された「べっきさんのエッセンス正信偈」を一冊にまとめたものです。
それぞれのエッセイは、真宗の書籍のみならず、絵本や漫画、映画など様々なメディアを題材に書かれており、その表題も、「カレーとラーメンと念仏」「人間が人間に見えますか?」「『スター・ウォーズ』に信を観る」など興味深い題名が並んでおります。
それぞれのエッセイの中には、毎回正信偈のお言葉が数句掲載されておりますが、巻末には「正信念仏偈」を「なむあみだぶつの歴史の詩」とした意訳の全文が掲載されており、それぞれのエッセイと併せてより親しみやすく、読みやすい一冊となっております。
『はじめて読む 親鸞聖人のご生涯』
真宗大谷派教学研究所編集(東本願寺出版部)定価 250円
本書は、親鸞聖人の誕生から入滅までを絵や写真、地図などを豊富に使用し、初めて親鸞聖人に触れる方でもどんなご生涯を送られたかが解りやすい一冊です。
また、63頁と短い一冊の中に聖人の生涯での大きな出来事が網羅されておりますので、学習会の始めに皆さんでお読みいただくなど、同朋の会においてもご活用いただける内容となっております。
そして、各章の間には「家族」「聖徳太子」「『教行信証』」「いなかのひとびと」の4つのコラムが書かれており、聖人についてより深く知ることもできるよう編集されております。記念品としてもご活用いただける一冊。
9条を抱きしめて
~元米海兵隊員アレン・ネルソンが語る戦争と平和~
詳細は下記をクリックしてください。
https://www.shinranweb.com/img-data/ymk10.pdf
『祝の島』(ほうりのしま)纐纈あや(はなぶさあや)監督 2010年 (105分)
対岸4キロメートルに原発建設の計画が持ち上がった山口県上関町祝島。
1000年前、沖で難破した船を助けたことから農耕がもたらされ、 子孫が栄え、 現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。
山口県上関町祝島。瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、人が暮らしやすい環境とは決していえない。その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。
「海は私たちのいのち」と島の人は言う。
1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」という祝島の人々は、以来28年間反対を続けている。
効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。大きな時間の流れと共にある島の生活。
原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。
1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、私たちは何を選ぶのか。いのちをつなぐ暮らし。祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。
ドキュメンタリー映画『祝の島(ほうりのしま) 』公式サイトより。
http://www.hourinoshima.com/
最近発刊された書籍をご紹介します。
題名は「もう一つの親鸞像『口伝鈔』講義」(大法輪閣)。筆者は第20組中標津町法薗寺のご住職、義盛幸規氏。
親鸞聖人のお言葉を伝える書物としては弟子の唯円が書かれた『歎異抄』が大変有名ですが、実はひ孫の覚如上人が書かれた『口伝鈔』の中にも、同じエピソードやお言葉がたくさん出てきます。しかし、生涯一念仏者としての立場を貫かれた唯円と、これから本願寺を中心とした教団を作ろうとしていた覚如上人とでは、同じエピソードを題材としてもニュアンスが違っているのが興味あるところです。
また、『歎異抄』では見ることのできない親鸞聖人の行実もあり、なかなか原文では読みづらいところも、丁寧な解説と現代語訳で、非常に読みやすい内容となっています。
今まで『口伝鈔』に関する書籍は少なく、入門書としても最適な本書は定価2400円+税のところ、割引価格の2200円にて教務所で取扱っております。お寄りの際は、ぜひお買い求めください!!