同朋教化部門幹事 中村 法曉
「答えに立つな、問いに立て」
これまで幾度となく教えられてきた言葉です。
答えではなく問い、それも自己関心の範疇の問いではなく、教えに教えられて問わしめられるような学びの場。また、その問いが利己的なものかどうか、あるいは問いを握りしめて座り込んでいないかというようなことを確かめ合える場。そしてまた、その問いを抱えながら教えにたずねていけるような場を、たくさんの方々と共有できればと思っております。
コロナ下での経験で、研修会を開催するにあたっての基本的な聞法・座談・会議・議論等はウェブでも可能であると感じました。その一方で、同じ場所に集い、時には寝食を共にして学び合うということの大切さも再確認できたように思います。集会型の会では、合間の休み時間や、食事・懇親会の時間、就寝前等の何気ない時間で教えについて語り合ったことが大きな問いとなるということもあるのではないでしょうか。
そのような何気ない時間も大切にしながら、研修事業を企画運営する者も、研修会に参加される方々も、共々に教えを聞き、語り合える場を開いていきたいと考えております。