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教化本部とは
教化本部発足の願い(1999年)
教化活動の基本は、我々寺院に身を置く一人ひとりが、自ら聴聞し、教えを聞いていくことである。その際に、これまでのように「教区は何もしてくれない。本山は何をやっているのか。」という意識、発想を転換して、「私はこういうことをやりたいが、それについて本山、教区は何か良い方法を持っているなら教えてほしい。手伝ってほしい。」あるいは、「私がやることを妨げないでくれ」というように、主体的に取り組むことが求められる。本山から言われたから、教区から言われたから」と、文句は言いながらも結局それに頼り切ってきた中央集権的発想を転換して、教区の教化は教区人が責任を持って企画立案し、実行していくことのできる体制を持ちたいという願いのもと、新しい教化委員会(教化本部)は発足したのであります。
教化本部長 藤田彰美
※『北海真宗』1999年5月号より
教化本部長 藤田彰美
※『北海真宗』1999年5月号より
教化本部について
北海道教区の教化本部は下記の3部門7部会にて構成されております。
同朋教化部門 | 研修部会 | 僧侶育成の責務を担い教区教化の研修の場を企画立案。 |
---|---|---|
企画部会 | 法縁の過疎を主要なテーマとして、教区の担うべき喫緊の課題について取り組む。 | |
青少年教化部門 | 青年研修部会 | 青年が抱える課題を検討し参加者と共に学んでいく場を企画立案。 |
少年研修部会 | お寺にご縁を持つ子ども達と共に学んでいく場を企画立案。 | |
社会教化部門 | 差別問題研究部会 | 北海道教区の歴史における差別問題について研究する。 |
靖国問題研究部会 | 靖国という問題をそれぞれの身近な視点から研究する。 | |
社会問題研究部会 | 「ハンセン病・死刑制度・原発」の問題において現在見失われている一人の存在に耳を傾け学んでいく。 | |
広報 | 『親鸞web』に対する問い合わせや、教区・組の情報掲載を希望される方は、こちらからご連絡をお願いします。 hokkaido.kouhou@gmail.com ※こちらは広報へのメールアドレスです。北海道教務所へは届きませんのでご注意下さい。 |
教化本部部員
任期:2020年8月1日~2023年7月31日
本部長 | 寺澤三郎 (第13組敎證寺) | |||
常任本部員 | 総務(議事進行) | 前田瑞人(第18組永盛寺) | ||
総務(議事進行) | 岩城芳文 (第15組敬信寺) | |||
総務(広報) | 阿部信人 (第1組安楽寺) | |||
同朋教化 部門幹事 | 池浦良敬 (第16組順敬寺) | |||
青少年教化 部門幹事 | 圓谷 淳 (第8組大乗寺) | |||
社会教化 部門幹事 | 相河朋昭 (第6組光明寺) | |||
社会問題研究 部会長 | 宮本尊文 (第4組顯浄寺) | |||
広報 | 広報員 | 宮本正顕 (第4組龍音寺) | ||
広報員 | 阿部 智 (第4組眞光寺) | |||
部会長 | 研修部会長 | 鳥毛浄生 (第17組蓮生寺) | ||
企画部会長 | 佐々木香織 (札幌大谷中高教諭) | |||
青年研修 部会長 | 秦 智秀 (北第3組正覚寺) | |||
少年研修 部会長 | 小川大授 (第19組乗光寺) | |||
差別問題研究 部会部会長 | 澁谷真明(第16組 聖台寺) | |||
靖国問題研究 部会部会長 | 足利智文 (第9組法養寺) | |||
ハンセン病 問題班長 | 畠平 諭 (第12組廣圓寺) | |||
死刑制度 問題班長 | 圓浄照康 (第4組円乗寺) | |||
原発問題班長 | 浅野世央 (第5組樹教寺) |
2020年度 教化基本方針
【第8期発足にあたって】
この度「第8期教化本部」が68名の本部員・実行委員にて発足いたしました。今期は、新型コロナウィルスの影響により、直接顔を合わせての話し合いやこれまでの研修事業を開催することが困難な状況の中での発足となりました。今の状況は私たちの思いや力を超えているご縁です。しかし、その「時」と「場」で「何ができるか」、「何をしていくか」ということは、私たちの責任であり、関係存在で生きる一人ひとりの主体性にかかっているのだということを「業縁存在」ということを通じて考えさせられます。
社会とそこに生きる人の多くは、経済を主たる依り所とし、経済活動を中心にして様々に動いています。しかし、その中にあって私たち真宗門徒は、社会を娑婆(苦しみに満ちた耐え忍ぶべき世界。如来が教化する世界)として仏教から教えられ、念仏を帰依所として生活し、宗教活動をすることが願われています。
まず私が聞法する。常にそのことに立ち返り、如来に教えられながら、教区に対して念仏の教化伝道活動を展開していくことが教化本部の勤めでありましょう。
【基本方針】
どのような状況下においても、真宗門徒の大切にするべき一点は、『一人の人を誘って共に聞法する「時」と「場」を私の生活においてどのように確保するか』ということであると考えます。その思いは20年以上前の体験にさかのぼります。私がある研修会に初めて参加をした際、教区では先生と呼ばれていた方々が、最前列にお座りになり、丸3日間熱心に聴聞されているお姿を拝見させていただきました。私は、「真宗門徒とはいくつになっても一生聞法なのだ」と先生方のお背中から理屈抜きに教えられた記憶があります。そして、そのお姿は今でも私の記憶の奥底に痛烈に残り続け、怠け心の私に「共に聞法しましょう」と声をかけてくださっているように感じます。
教化とは、私が他者を教化する、たすけるということではなく、共にたすかっていく時と場を、如来、南無阿弥陀仏から賜っていくことであろうということを深く思います。そのたすかるという内容については、各自の聞法の中で、また、様々な教化の座の中で聞こえくるものなのでしょう。私と他者が共にたすかるということを課題としていく歩みをそれぞれに聞法の中で教えられていく生活、つまり、念仏申す生活、繰り返しの聞法生活が願われているのです。
ゆえに今年度は、前期教化本部が新型コロナウィルス感染予防に最大限配慮し立案されました事業計画を実施すると同時に、これまでの各教化研修事業の願いを学びながら、次年度以降のあらゆる状況を想定しつつ、共に聞法する時と場を今後どのような形で実現していくことができるかを多面的に検討し、教区教化に資する教化事業実施の方途を策定する1年にしてまいります。
また、これらの道標として、「因習とは過去によって今を決めることであり、伝統とは今によって過去にであうことである」という宮城顗先生が残してくださいました教えを想起いたします。 形にまでなった御仏事・教化事業には必ず願いがあります。その願いの報せを聞き、その恩徳に報いていく勤めが御仏事・教化事業です。私たち人間がそれらを勤めていく際におこりうる様々な濁りを「因習」と表現し、御仏事とは、その濁りを破る如来の本願念仏のはたらきに私が出あい続けていくことであるということを「伝統」と表現してくださった言葉であると了解しています。
私においては、報恩講をお勤めする際に、毎年思い出し大切にしている言葉ですが、これから教区の教化伝道の仕事をしていく上でとても大切なご教示であります。私たち人間が考える教化事業にはいつも因習化・習俗化・形骸化という課題があることを思いつつ、どんな時代状況下にあっても、本願にであい続けていく歩み、仏道に立ちかえっていく生活が課題となるような一人が生まれていくことを大切にする教化本部でありたいと思います。
つまりは、様々な時代状況に応じた事業形態の検討は大切にしつつも、生活の只中で、共に聞法する「時」と「場」を本当に大切に生きていこうとする一人が生まれていくことを最も大切な願いとする教化本部として第8期1年目をスタートさせていただきます。
【教区教化事業について】
今年度事業計画は感染症予防のため以下の付帯事項により立案されています。
《2020年度教化本部事業計画 集会型会議及び集会型研修事業における付帯事項について》
・集会型会議開催中止期間 2020年8月1日〜12月31日
(但し、開催が必要な場合、新型コロナウィルスの感染状況・予防等、様々な教区事情を鑑み、教区内関係部門との意見交換、教化委員長と教化本部長の合議により開催可否を決定する)
・集会型会議開催開始予定日 2021年1月〜
・集会型研修事業開始予定日 2021年3月〜
(但し、開始日の変更、延期、もしくは中止することもありうる。開始日の変更、延期、もしくは中止の判断については新型コロナウィルスの感染状況・予防等、様々な教区事情を鑑み、教区内関係部門との意見交換、教化委員長、教化本部長の合議により決定する)
今年度は感染症予防のため集会型の研修事業・諸会議が大幅な縮小となっていますが、様々な手段を活用しながら教化事業に取り組んでまいります。 また、前期教化本部にて教区youtubeチャンネルの開設準備が整いましたので、今期は内容の検討・活用を進めてまいります。
【結び】
第8期教化本部に対しまして、教区内皆様のご意見、ご指導、ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
教化本部長 寺澤三郎
この度「第8期教化本部」が68名の本部員・実行委員にて発足いたしました。今期は、新型コロナウィルスの影響により、直接顔を合わせての話し合いやこれまでの研修事業を開催することが困難な状況の中での発足となりました。今の状況は私たちの思いや力を超えているご縁です。しかし、その「時」と「場」で「何ができるか」、「何をしていくか」ということは、私たちの責任であり、関係存在で生きる一人ひとりの主体性にかかっているのだということを「業縁存在」ということを通じて考えさせられます。
社会とそこに生きる人の多くは、経済を主たる依り所とし、経済活動を中心にして様々に動いています。しかし、その中にあって私たち真宗門徒は、社会を娑婆(苦しみに満ちた耐え忍ぶべき世界。如来が教化する世界)として仏教から教えられ、念仏を帰依所として生活し、宗教活動をすることが願われています。
まず私が聞法する。常にそのことに立ち返り、如来に教えられながら、教区に対して念仏の教化伝道活動を展開していくことが教化本部の勤めでありましょう。
【基本方針】
どのような状況下においても、真宗門徒の大切にするべき一点は、『一人の人を誘って共に聞法する「時」と「場」を私の生活においてどのように確保するか』ということであると考えます。その思いは20年以上前の体験にさかのぼります。私がある研修会に初めて参加をした際、教区では先生と呼ばれていた方々が、最前列にお座りになり、丸3日間熱心に聴聞されているお姿を拝見させていただきました。私は、「真宗門徒とはいくつになっても一生聞法なのだ」と先生方のお背中から理屈抜きに教えられた記憶があります。そして、そのお姿は今でも私の記憶の奥底に痛烈に残り続け、怠け心の私に「共に聞法しましょう」と声をかけてくださっているように感じます。
教化とは、私が他者を教化する、たすけるということではなく、共にたすかっていく時と場を、如来、南無阿弥陀仏から賜っていくことであろうということを深く思います。そのたすかるという内容については、各自の聞法の中で、また、様々な教化の座の中で聞こえくるものなのでしょう。私と他者が共にたすかるということを課題としていく歩みをそれぞれに聞法の中で教えられていく生活、つまり、念仏申す生活、繰り返しの聞法生活が願われているのです。
ゆえに今年度は、前期教化本部が新型コロナウィルス感染予防に最大限配慮し立案されました事業計画を実施すると同時に、これまでの各教化研修事業の願いを学びながら、次年度以降のあらゆる状況を想定しつつ、共に聞法する時と場を今後どのような形で実現していくことができるかを多面的に検討し、教区教化に資する教化事業実施の方途を策定する1年にしてまいります。
また、これらの道標として、「因習とは過去によって今を決めることであり、伝統とは今によって過去にであうことである」という宮城顗先生が残してくださいました教えを想起いたします。 形にまでなった御仏事・教化事業には必ず願いがあります。その願いの報せを聞き、その恩徳に報いていく勤めが御仏事・教化事業です。私たち人間がそれらを勤めていく際におこりうる様々な濁りを「因習」と表現し、御仏事とは、その濁りを破る如来の本願念仏のはたらきに私が出あい続けていくことであるということを「伝統」と表現してくださった言葉であると了解しています。
私においては、報恩講をお勤めする際に、毎年思い出し大切にしている言葉ですが、これから教区の教化伝道の仕事をしていく上でとても大切なご教示であります。私たち人間が考える教化事業にはいつも因習化・習俗化・形骸化という課題があることを思いつつ、どんな時代状況下にあっても、本願にであい続けていく歩み、仏道に立ちかえっていく生活が課題となるような一人が生まれていくことを大切にする教化本部でありたいと思います。
つまりは、様々な時代状況に応じた事業形態の検討は大切にしつつも、生活の只中で、共に聞法する「時」と「場」を本当に大切に生きていこうとする一人が生まれていくことを最も大切な願いとする教化本部として第8期1年目をスタートさせていただきます。
【教区教化事業について】
今年度事業計画は感染症予防のため以下の付帯事項により立案されています。
《2020年度教化本部事業計画 集会型会議及び集会型研修事業における付帯事項について》
・集会型会議開催中止期間 2020年8月1日〜12月31日
(但し、開催が必要な場合、新型コロナウィルスの感染状況・予防等、様々な教区事情を鑑み、教区内関係部門との意見交換、教化委員長と教化本部長の合議により開催可否を決定する)
・集会型会議開催開始予定日 2021年1月〜
・集会型研修事業開始予定日 2021年3月〜
(但し、開始日の変更、延期、もしくは中止することもありうる。開始日の変更、延期、もしくは中止の判断については新型コロナウィルスの感染状況・予防等、様々な教区事情を鑑み、教区内関係部門との意見交換、教化委員長、教化本部長の合議により決定する)
今年度は感染症予防のため集会型の研修事業・諸会議が大幅な縮小となっていますが、様々な手段を活用しながら教化事業に取り組んでまいります。 また、前期教化本部にて教区youtubeチャンネルの開設準備が整いましたので、今期は内容の検討・活用を進めてまいります。
【結び】
第8期教化本部に対しまして、教区内皆様のご意見、ご指導、ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
教化本部長 寺澤三郎
体制表
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