親鸞Web | 真宗大谷派 北海道教区 教化本部のホームページ

ハンセン病問題班

ハンセン病問題班長 鷲山 晶之

ハンセン病問題に学ぶ「歎異の精神」
 第7期は、ハンセン病問題に学ぶ「歎異の精神」をテーマに活動します。  前期はテキストの輪読を通してハンセン病の知識や、関連する大谷派の歩み を学びました。また、酒井智氏(ハンセン病問題に関する懇談会委員)の願い から、輪読後の座談で挙がった課題は必ず『聖典』に尋ねていました。その姿 勢を踏襲し聖教の学びを大事にいたします。
 現地学習は療養所への訪問を柱に、高齢化が進む回復者の方々と交流をさら に深め、生の声を聞いていきたいと思います。
 これまで、ハンセン病問題班の活動への声は直接お聞きできませんでした。 今回、班のメールアドレス【 nanakihansen@yahoo.co.jp 】を開きました。皆 様からのご意見を頂戴できれば幸いです。
 さて、いま大谷派教団は部落解放同盟広島県連合会から、経文「是栴陀羅」 の削除や置換えなどを追究されている只中にあります。この原因は、私どもの 「無自覚な差別」や、「前世の因縁論」すなわち不共業を謳って現世の苦境に 諦めを促してきてしまった歴史にあると言われます。
 これらは、戦時下にハンセン病患者に対して、隔離政策を国民国家の社会的 な使命と訴え、しかもそれを仏のみ名のもとに強く推進してしまった「大谷派 光明会」の慰問布教などとも共通する事柄です。
 よって私どもひとり一人も、この問題を自覚的に受け止め学んでいけるよう 、班内でも丁寧に話し合いをしたいと思います。

ハンセン病問題班員 
( 任期:2017年8月1日~2020年7月31日 )

班長鷲山晶之(1組 萬年寺)
実行委員金石智祥(南3組 光福寺)
酒井 智(6組 惠光寺)
大沼 含(16組 法含寺)
経本哲哉(根室別院)

2019年開催事業

班内学習会
日時2019年9月25日 13時00分~19時00分
会場教務所
内容・園内見学
・佐藤自治会副会長講話
・本田雅章ハンセン懇談会委員会講義
・交流会
所感・報告青森での出あい、経験を通して感じたことは、自分たちがはじめから定見として握りしめている価値観というものが根深いということである。回復者の方の話を聞いても、元患者さん同士の中でも仲がいい悪いがあるし、気があうひと、好きになって恋におちることもある。同じ人間なんだということを私たちはどこかで忘れて元患者さんという一括りにして、差別者であるわたしたちという定見を作り出してはいないかということである。同じ人間であるということは通じ合えることもあれば通じあえないこともある。その大きな悲しみの中に誰しもが生きているのだとかんがえさせられた。
第1回実行委員会
日時2019年9月26日 9時00分~12時00分
会場教務所
内容・活動予定について
・パワーポイント資料について
・現地学習について
・班内学習会報告書作成について
・その他
所感・報告この度は、今年度の目玉事業である、ハンセン病を学ぶ基本的テキストとなるようなPowerPoint資料の作成について、その作成する意図や対象者、作成工程や公開方法、資料の概要についてポイントを絞るため積極的な議論がなされた。
第2回実行委員会
日時2019年11月20日 14時00分~18時00分
会場教務所
内容・パワーポイント資料について
・活動予定について
・現地学習について
・班内学習会報告書作成にかかるテープ起こしについて
・その他
所感・報告この度の実行委員会では、主に作成中のパワーポイント資料について話し合われた。ハンセン病問題を学んで何を伝えたいのか再確認した。「対話・語り合いの大切さ」「同じ過ちを繰り返さない、過ちの根源を見つめる」「この先、他の病が出現したときの自己の在り方」「自分がどこに立ち、何を問うのか」など班員一人一人の意見交換がなされた。
第3回実行委員会
日時2020年1月21日 15時00分〜19時00分
会場教務所
内容・パワーポイント資料録画リハーサルと内容の討議
・パワーポイント資料のチラシの内容検討
・活動予定について
・合同学習会講義録作成にかかるテープ起こしについて
・現地学習について
所感・報告この度の実行委員会では、ハンセン病問題班の学習をまとめたパワーポイント資料制作を中心に話し合われた。そして、5月に行かせていただく現地学習の計画について話し合われた。

2018年開催事業

第1回実行委員会
日時2018年9月25日(火) 14時00分~17時30分
会場教務所
内容・テキストの学習
・今後の実行委員会の日程(班内学習会)
・ハンセン懇との合同学習
・社会教化部門合同研修会について
・現地学習について
・北海真宗掲載依頼原稿について
・その他
所感・報告この度の実行委員会では、解放推進運動本部から発刊されている『ハンセン病問題に学ぶ学習資料集』を取り入れて学んでいくことになった。次回の実行委員会では班内学習会を行う予定であり、長年ハンセン病問題に関わられておられる講師のお話を通してより深く学んでいきたい。
実行委員 経本哲哉
第2回実行委員会
日時2018/11/26(月)
会場北海道教務所
内容・現地学習について 
・班内学習会
所感・報告班内学習会として、講師に第13組勝福寺、柳澤祐証師のお話を頂いた。教区のハンセン病問題班設立からのメンバーとして、松丘保養園での交流の様子を聞かせてもらう中で、私たちが現在回復者の方々との交流をさせて頂く礎として先輩方の御尽力された歴史があったのだと再認識させて頂いた。
第3回実行委員会
日時2018/12/13(木)
会場北海道教務所
内容・現地学習について ・公開講演会
所感・報告玉光順正氏と蓑輪秀一氏を迎えて公開講演会を開催し 「大谷派とハンセン病の関わり方」や「ハンセン病問題に関する懇談会」の内容を限られた時間の中ではあったがお話し頂くことができ、自分にとって真宗大谷派とは何かという問いにまで深く掘り下げる大切な視点を頂いたように思う。
現地学習
日時2019/2/5(火) ~8(金)
会場星塚敬愛園、菊池恵楓園
内容療養所(星塚敬愛園、菊池恵楓園)への訪問
所感・報告現地の方の生の声を聞かせて頂き、表面上では、差別は過去の事となっているが見えにくい形で残酷にも残り続けていると思う。被害者の方に、そう思わせることを強制させた背景に真宗教団が、少なからず関与していた歴史的事実があることを忘れてはならないと思う。
第4回実行委員会
日時2019/5/20(月)
会場北海道教務所
内容・年度総括 
・2018年度事業報告 
・決算 
・2019年度事業計画
・予算案
所感・報告総括の中で、公開講演会、現地学習のあり方を振り返る 座談を持ち問題性を明らかにできた。最終年度の現地学習の 計画を練るにあたっては、若手実行委員が主体的に学びの中で掴んで提示してくれた「苦難の人生の中で回復者が生きんとする力の源泉は何か」という課題を基に、行先を熟慮し討議出来たことは意義深いものがあった。又「退所者」との交流も新たな課題であることが確認された。
全体総括
内容【全体総括】今年度も実行委員会の時に、班員は積極的に意見を提案し皆自身で学ぶ意欲をもっていたように感じた。現地学習では九州の2つの療養所、すなわち菊池恵楓園並びに星塚敬愛園の療養所を訪問し、その土地独自の隔離施設の問題性を目の当たりにすることが出来た。星塚敬愛園では施設内の真宗寺院である星塚寺院において、山中五郎氏の法要にも参加がすることができ、又回復者のご門徒の生の声をお聞きすることもできた。ハンセン病の差別の歴史への荷担、善意的差別を無自覚にしてきてしまった私達の大谷派教団がなぜ、その道を辿ったのかを検証し自分の事として学ばなくてはならないと感じた1年であった。
所感・報告【次年度への課題】今年度の反省の1つ目は公開講演会の持ち方である。教区の皆様のバックアップを受け、短い準備期間内での告知にもかかわらず、お陰様で大谷派僧侶という枠組みを超えて多くの方にご参加を頂くことができた。しかし、この問題に広く関心を持っていただけるよう裾野を広げる目的をもって開催したものの、講義内容が「大谷派とハンセン病」を中心に、専門用語の多い教学的な内容となったため、真宗の教義やハンセン病の病そのものに対する予備知識をお持ちでない参加者にとっては難解な内容となってしまった。企画段階から共催関係者や講師との綿密な事前の打ち合わせが必要であったと反省している。
また、2つ目は班内でのテキストを基にした座談学習会の時間が十分持てず、真宗聖典の文言に帰るところまで議論を深められなかったことである。最終年度に向け、聖教の言葉を意識し念仏から外れないような学びをしていきたい。

2017年開催事業

第1回実行委員会
日時2017年12月1日(金)15時00分~18時00分
会場教務所
内容・橋本駐在より 教化本部組織のオリエンテーション
・金浦部会長より活動方針
・自己紹介
・広報より説明
・酒井ハンセン懇談会委員よりお話
・役割分担
・事業計画
・その他
所感・報告初年度ということで、これからの活動について話合われた。
共通の意識として 「差別の現実を見極めながら宗祖の教えに立ち返る」、 「自己と教団を問い続けること(時には国も)」、 「1人1人と出遇っていくこと」、 「最後の1人までで終わりではなく、自分の大切な課題として語り継いでいく」という4つのことが挙げられた。
3年という短い間だが関わりや聞くことを大切にしながら学びを深めていきたい。
実行委員 経本哲哉
第2回実行委員会
日時2018年1月25日(木)15時00分~18時00分
会場教務所
内容・金浦部会長より教化本部会報告
・酒井ハンセン懇談会委員より第一連絡会の報告
・橋本駐在教導より現地学習の日程説明
・宮本広報委員より連絡
・事業計画案(第3回・第4回実行委員会、3部門合同研修会)
・その他
・この問題に関する刊行物の輪読、座談
所感・報告主に現地学習について話合われ、山陽と四国の3か所のハンセン病療養施設にお伺いし学習させていただくことになった。
部会長からのお話にもあったが、社会問題と信心というものが問われてくる中で数少ない一回一回の会議を有意義なものにしていきたい。
また、療養施設を訪問する上で回復者の方との出会いを大切にしていきたいと思う。
実行委員 経本哲哉
第3回実行委員会
日時2018年2月21日(水)15時00分~18時30分
会場教務所
内容金石晃陽氏による『浄土論註』講義①
所感・報告社会問題という視点から『浄土論註』をテキストとして丁寧に講義して頂き大変有難かった。
また、北海道教区の社会問題への取り組みが如何なる歴史を持って今日まで続いてきたかを先生の体験をもとにお話し頂いたことも為になった。
第4回実行委員会
日時2018年5月25日(金)15時00分~18時30分
会場教務所
内容・現地学習の会計報告
・班内学習会について
・2017年度総括(事業報告・決算報告)
・2018年度について(事業計画・予算案・現地学習)
・その他
所感・報告この度の実行委員会では、今年度の総括・来年度へ向けて話合われた。初めてハンセン病問題に関わる班員が3人いる為、資料やテキストでの学びだけでなく実際に見て知ることを大切にした。現地学習では、かつてない一度に3つの療養所をまわり多くの回復者との交流が実現し生の声をお聞きすることが出来た。反省点として、班内学習会の検討が十分出来なかった。次年度へむけて「ハンセン病家族訴訟」をきっかけに初めて名乗り出られた「回復者の家族」との交流も新たな課題であることが確認された。
現地学習
日時2018年4月10日~4月12日
会場長島愛生園 邑久光明園 大島青松園
内容三園合同花見参加
・ハンセン懇委員 中杉隆法氏の講義
・愛生園真宗同朋会会長 鈴木幹雄氏の講義
・光明園真宗法話会会長 吉田藤作氏の講義
・自治会副会長 野村氏の講義
・居宅訪問
所感・報告三園合同の花見では、三園の回復者はもとより、山陽・四国教区でハンセン病問題に関わる僧侶やご門徒さんとも語り合うことが出来、大切な出会いになったように思う。また、当初予定をしていなかった2名の回復者の方からも講話を頂き、過酷な差別を受けてきた体験を伺えたことも有意義であった。
全体総括
内容2017年度全体総括
所感・報告任期初年の今年度は、前第6期の経験者のみの班員の構成から変わり、初めてハンセン病問題に関わる班員が3人いる為、班内に学びの温度差が出ないかを危惧していた。その為、これまでの学びが確認できるよう資料やテキストを事前に配布し基礎知識の習得と、北海道のハンセン病問題の歩みを概観してもらった。班員は実行委員会の時間にも発議をし、みな自身で学ぶ意欲をもっているように感じた。
現地学習では、かつてない一度に3つの療養所をまわり隔離の現実を目の当たりにすることが出来た。今回、長島愛生園、邑久光明園、大島青松園の療養所へ訪問したが、その三園合同の花見にも参加ができ、多くの回復者との交流が実現し、積極的に生の声をお聞きすることができた。ハンセン病の差別の歴史、並びに差別を生み出す善意をいよいよ学ばなくてはならないと実感した1年であったように思う。