2018.09.22
9月21日に厚真町正樂寺様にて、本山から土肥参務・組織部粟津災害業務担当。北海道教務所から加藤次長。第9組から寺林組長・正楽寺金光住職・じゃがネット藤津出席のもと、胆振東部地震のこれまでの経過と現況の説明。それに対する本山の今後の対応について話し合いが行われました。
まず初めに土肥参務から20日・21日の2日間、今回の被災寺院に伺いお見舞い申し上げ、土砂災害の現場を視察されたこと、また地震発生からの本山・教務所の対応について説明を受けました。
今回の災害に遭われた方に寄り添うことの大切さを鑑み、土地勘に明るい北海道赴任経験者の宗務職員を派遣し、被災地からの要請にできる限り対処していきたい。また、じゃがネットの活動を通じて被災地の情報を把握出来たことが、本山と山形・仙台・奥羽教区との連携の速さにもつながり、継続的に関係を密にしていくことの大切さの必要性を感じている旨の説明がありました。
9組組長から18日に開催された組会の内容を踏まえて、被災寺院においては建物に限らず仏具においても御荘厳を整える為には、待ったなしの状況で修復していかなければならない現状があり、そのことを理解してほしい。また本山に対する納金等など、様々な配慮をお願いしたいとの要請を伝えました。
それに対し参務から、現在義援金の勧募を教区、並びに宗派が足並みをそろえて、出来るだけ早い対応を考えていること。また様々な事を視野に入れながら、手順をきちっと押さえ、過去における前例等を踏まえた形で応対していく旨の説明がありました。
正楽寺の御住職からは、二週間が過ぎ御門徒の方の状況を徐々にではあるが把握しつつあり、避難所生活の方。ペットがいる為避難所に入れず、テント生活をされている方。集荷場が機能せず、作物の収穫ができない農家の方。そんな中、お寺の再建といっても力の出ない状況であること。本堂だけでなく納骨堂も同じ様に被災しているので、近隣の御門徒はそれなりに考えていただけるとは思うが、先が見通せない状況を説明いただいた。
それに対して、現代のお寺が抱えている状況や、過疎化が進む中においておこったのが今回の震災であり、大変厳しい状況である事を本山に伝えますとの回答がありました。
じゃがネットからは本山や教務所との情報の共有と、長期にわたる活動が求められる可能性があり、息の長い支援をお願いしました。
参務から初動体制を確保していくために最低限の電源を確保するための整備や、宗派内におけるボランティアに対する助成制度を通じての支援等、説明がありました。
また、今回の災害に限らず一つひとつ積み重ねるような形ではあるが、災害に対する備えの必要性を認識しなければならない事。災害時には以外にもアナログが力を発揮すること。2次災害として発電機による一酸化炭素中毒による被害が出たことからも、減災に対する意識付けと備えの必要性を確認しました。