2025.01.30
22日は輪島市の光栄寺さんにて、お寺からご門徒宅へ書籍等の運び出しをしました。建物(庫裡)を解体するため、再利用が可能なものや必要なものを一時的に移動します。本堂の参詣席にまとめられた書籍(約1万冊以上!!)を、段ボールに詰めたりブルーシートで包んだものを車に積み込み、お寺の近くにあるご門徒宅へ運搬。また、タンスや冷蔵庫など大型家具や家電製品も、ご住職の指示に従い運搬・設置しました。
光栄寺さんのご住職は女性の方で、現在は仮設住宅に入居されており、お寺も山間の傾斜地にあるため、荷物の整理・運搬には難儀していたそう。色々とお話を伺いしましたが、同じような状況のお寺はウチだけではなく、お手伝いを頂けるのは本当に有り難いとのこと。寺院関係のボランティアは清掃・運搬や解体など力仕事が多く、こちらもまだまだ需要があるようです。
なお、お寺の周辺は地震による被害に加えて、昨年9月の豪雨でも大きな被害があった場所で、近隣でも大規模な治水工事が行われていましたが、復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。
運搬作業終了後は輪島市の海岸線を経由して珠洲市へ。輪島の海岸線は道路の崩落や土砂崩れ等で普通になっていましたが、近頃開通したとのことで通行しました。海岸線を見ると地面隆起の影響なのか、半ば干上がったような船着場も見えます。
能登町を経由して珠洲市内へ入ります。解体途中の住宅や空き地、新しく建て替えられた住宅の合間には、未だ崩れたままの家屋が残されています。通過した場所に共通しますが、日が落ち始めると建物から灯りが見えてくるはずですが、気のせいか、その点灯もまばらな感じがしました。
23日は移動日となります。3泊した能登教務所を離れ、来たルートを辿るように北海道へと戻り、事故もなく怪我もなく無事活動を終えることができました。
真宗教団連合は真宗10派の集まりですが、今回は2宗派のみで寂しさもあります。ただし今回は宗派を超えた交流を通して学ぶことも多く、実りの多い活動であったと思います。支援してくださった各団体・組織、協働してくれたお同行の皆さん、そして何より送り出してくれる家族、その全てに感謝です。