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北海道胆振東部地震視察レポート
⑩[日高町 教王寺]
むかわ町の東に隣接する日高町の清畠にあるお寺です。
あまり報道されていませんが日高町では震度6弱を記録しており、震源に近い地域同様にインフラ被害が生じました。
住職に電話でお伺いしたところ、建物の内外に破損が生じ、本堂内の仏具の落下や損壊があったとのこと。前卓が落下するなど、大きな仏具が転倒・落下するほどの揺れが起こったことに恐怖を感じます。また長く通信障害が発生し、外部との連絡が取りにくかったそうで、小さなお子さんもおり、不安な日々であったことが想像に難くありません。
現在は電気・水道・通信ともに復旧しており、特に必要な物資もないとのことですが、まだ余震も続いているのでご注意いただきたいと思います。〈写真協力〉
北海道教務所さま
〈情報提供〉
教王寺ご住職さま
[ 2018.09.11 ]
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北海道胆振東部地震視察レポート
⑪[日高町 東照寺]
震度6弱の揺れを記録した日高町の富川にあるお寺です。
こちらのお寺も建物にダメージを受け、本堂内の仏具も転倒し落下しています。ご本尊が大きく傾いていますが、揺れの大きさを物語ります。また特に納骨堂に大きな被害があり、中の仏具類が飛び出し散乱しています。
震源に近い地域の寺院に共通して、納骨堂被害があります。構造上やむを得ないのかもしれませんが、今後のことを考えると何らかの対策は必要になろうかと思います。
また、復旧に関しても、本堂等の仏具の扱いについては誰でもお願いという訳にもいかず、さらに納骨堂に関しては飛び出した仏具やお骨などの場所の把握は、寺族以外では難しく、また一般のボランティアにはお願いしにくいところでもあります。他の被災寺院同様、近隣の僧侶たちで助け合ったり専門の業者さんが片づけを行ってはいますが、復旧には時間がかかりそうです。〈写真協力〉
北海道教務所さま
〈情報提供〉
教王寺さま[ 2018.09.11 ]
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日高町の情報
日高町は海寄りの門別地区と内陸の日高地区に分かれますが、先に紹介した教王寺さんと東照寺さんは門別地区のお寺です。
9/12現在も土砂災害の恐れがある為に避難指示・避難勧告が出ている地区もあります。
また、ボランティアセンターの立ち上げ等については不明です。
情報はどんどん更新されていきますので、ご確認いただければと思います。[ 2018.09.11 ]
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【支援に関するお知らせ】9/10
[ 2018.09.10 ]
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【支援に関するお知らせ】9/10
被災寺院2ヶ寺(安平町早来 光専寺・安平町遠浅 昭徳寺)からの情報として、今のところ飲み水を含む物資は足りているとの事です。
また、安平町内に関しては下記にリンクを貼ってありますので、状況把握の参考にしていただければと思います。[ 2018.09.10 ]
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【支援に関するお知らせ】9/10
[ 2018.09.10 ]
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北海道胆振東部地震支援レポート
❸[厚真町 正楽寺]3回目
9/9 北海道教区第9組の有志によって、本堂内の仏具等の運び出し作業が行われました。今回の目標は御開山聖人のお厨子の移動。安全を確認しながらとはいえ、傾いた本堂の中で危険を感じながらの作業は大変です。厨子はそのままでは動かせないので屋根を外すなど、解体して運び出しました。また、分解して見えた事ですが、当時の寄進者のお名前が残されておりました。
また、かなりの重量がある喚鐘も降ろして移動。力仕事が多かったと思います。昨晩も大きめの余震がありましたが、建物の強度は間違いなく落ちています。安全と思われる建物であっても、細心の注意を払いながらの作業が望まれます。身の安全が何より優先される事です^ ^
〈写真協力〉
光圓寺住職様・不退寺若坊守様
[ 2018.09.09 ]
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北海道胆振東部地震視察レポート
⑨[由仁町 三明寺]
追分法養寺から車で10分ほど北上すると三明寺に到着します。由仁町は震度5弱を記録しており、寺院も被害を受けているであろうという事で訪問しました。
ご住職に案内していただき本堂内を視察。参詣席は片付けられていたが、内陣を見ると地震により落下した仏具が当時のまま残っている。香炉灰や菊灯の皿などが畳に散乱し、鶴亀の燭台は全て卓の裏側に落下している。宮殿の上の壁が剥落、その他壁が浮いている場所も多数あった。
納骨堂は写真をいただいたが、仏具等が飛び出して散乱している。
なお、こちらのお寺では電気・水道などのインフラは復旧しておりました。教区内の区分では8組となりますが、近隣の状況をお伺いしたところ、組内では特に穂別町の本念寺さんの被害が大きいとの事。こちらは教務所が見舞いに伺っているので、報告を待ちたいと思います。
[ 2018.09.09 ]
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北海道胆振東部地震支援レポート
❷[安平町追分 法養寺]2回目と近況まとめ
今日は組内有志で連携し、追分の法養寺さんで活動させていただきました。組長を筆頭に組内住職・若院・若坊守の総勢11名と法養寺さんご家族にて。ご門徒さんも来られています。お寺を大切にしてくださる気持ちが伝わります。
今日を含め3日間でかなり片付いたように見えます(※写真参照)が、生活空間や書籍関係はまだまだ時間がかかりそうです。さて、個別に視察を行った方からの情報も踏まえて、現況についてまとめると以下のようです。
※震源地付近の寺院に関して追分 法養寺
電気 ○
水道 ○
食料 ○
・建物内部の片付けにはまだ少し時間がかかりそう。生活は徐々に復旧。飲み水や生活用品の支給はきているが十分ではない。安平 光専寺
電気 ○
水道 ×
食料 ○
・飲み水も生活用水も不足している。救援が必要。遠浅 昭徳寺
電気 ○
水道 ×
食料 ○
・飲み水も生活用水も不足している。救援が必要。インスタント食品がメインになっている。厚真 専厚寺
電気 未確認 昨日の段階では×
水道 ×
食料 ○
・飲み水は救援品で賄えるが生活用水は大幅に不足。救援が必要。食品はレトルトやインスタントがメイン。厚真 正楽寺
電気 ○
水道 ×
食料 ○
・井戸水枯渇。飲み水はあるが生活用水が不足している。生活用水の救援が必要。むかわ町の2ヶ寺は情報が得られていないので、確認でき次第掲載します。
総じて、飲み水は支援品で賄えているが、トイレや洗面、入浴や洗濯(食器など洗い物)など生活に関する水が行き届いていないのが共通しています。井戸水(地下水)をポンプで汲み上げて使っている家庭も多いので、電気の復旧と共に水道が復活している場所もありますが、地震の影響なのか濁った水が出たり、枯渇するケースもあり。また上水道も濁りが生じている場合はまともに使えるまで日数がかかる場合があるそうです。
食事に関しても生鮮品は流通がないので、備蓄されていた(支援された)インスタントやレトルトの食品が中心になっているので、健康に関する影響も今後留意しなければなりません。
これらは当該寺院に限ったことではなく、寺院がある地域(町)の生活者も同様であると思われます。各自治体の社協が中心となってボラセンの立ち上げに奔走していますが、もう少し時間が必要です。※9/9現在災害発生時と今とでは、それぞれの状況の変化と共に需要も変化します。当時必要とされなかったモノが、今では心底必要になったりします。常に新しい情報に目を向けて、必要とする場所(人)に必要なモノが必要な量が届けられるように、正しい情報を共有したいと思います。なので、色々な情報を教えていただけると有難いです。
結論
9/9現在、被災寺院においては特に水が必要!!停電が解消され物流が戻れば解消するでしょうが、今のところ被災地周辺地域では水の購入が難しい状況です。現地に送ると迷惑がかかるので、中継して届けたいと思います。被災していない近隣寺院の方々にはご協力をお願いしたいと思います。
[ 2018.09.09 ]
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「北海道胆振東部地震」報告
[ 2018.09.08 ]