❸[厚真町 正楽寺]3回目
9/9 北海道教区第9組の有志によって、本堂内の仏具等の運び出し作業が行われました。今回の目標は御開山聖人のお厨子の移動。安全を確認しながらとはいえ、傾いた本堂の中で危険を感じながらの作業は大変です。厨子はそのままでは動かせないので屋根を外すなど、解体して運び出しました。また、分解して見えた事ですが、当時の寄進者のお名前が残されておりました。
また、かなりの重量がある喚鐘も降ろして移動。力仕事が多かったと思います。
昨晩も大きめの余震がありましたが、建物の強度は間違いなく落ちています。安全と思われる建物であっても、細心の注意を払いながらの作業が望まれます。身の安全が何より優先される事です^ ^
〈写真協力〉
光圓寺住職様・不退寺若坊守様



⑨[由仁町 三明寺]
追分法養寺から車で10分ほど北上すると三明寺に到着します。由仁町は震度5弱を記録しており、寺院も被害を受けているであろうという事で訪問しました。
ご住職に案内していただき本堂内を視察。参詣席は片付けられていたが、内陣を見ると地震により落下した仏具が当時のまま残っている。香炉灰や菊灯の皿などが畳に散乱し、鶴亀の燭台は全て卓の裏側に落下している。宮殿の上の壁が剥落、その他壁が浮いている場所も多数あった。
納骨堂は写真をいただいたが、仏具等が飛び出して散乱している。
なお、こちらのお寺では電気・水道などのインフラは復旧しておりました。
教区内の区分では8組となりますが、近隣の状況をお伺いしたところ、組内では特に穂別町の本念寺さんの被害が大きいとの事。こちらは教務所が見舞いに伺っているので、報告を待ちたいと思います。



❷[安平町追分 法養寺]2回目と近況まとめ
今日は組内有志で連携し、追分の法養寺さんで活動させていただきました。組長を筆頭に組内住職・若院・若坊守の総勢11名と法養寺さんご家族にて。ご門徒さんも来られています。お寺を大切にしてくださる気持ちが伝わります。
今日を含め3日間でかなり片付いたように見えます(※写真参照)が、生活空間や書籍関係はまだまだ時間がかかりそうです。
さて、個別に視察を行った方からの情報も踏まえて、現況についてまとめると以下のようです。
※震源地付近の寺院に関して
追分 法養寺
電気 ○
水道 ○
食料 ○
・建物内部の片付けにはまだ少し時間がかかりそう。生活は徐々に復旧。飲み水や生活用品の支給はきているが十分ではない。
安平 光専寺
電気 ○
水道 ×
食料 ○
・飲み水も生活用水も不足している。救援が必要。
遠浅 昭徳寺
電気 ○
水道 ×
食料 ○
・飲み水も生活用水も不足している。救援が必要。インスタント食品がメインになっている。
厚真 専厚寺
電気 未確認 昨日の段階では×
水道 ×
食料 ○
・飲み水は救援品で賄えるが生活用水は大幅に不足。救援が必要。食品はレトルトやインスタントがメイン。
厚真 正楽寺
電気 ○
水道 ×
食料 ○
・井戸水枯渇。飲み水はあるが生活用水が不足している。生活用水の救援が必要。
むかわ町の2ヶ寺は情報が得られていないので、確認でき次第掲載します。
総じて、飲み水は支援品で賄えているが、トイレや洗面、入浴や洗濯(食器など洗い物)など生活に関する水が行き届いていないのが共通しています。井戸水(地下水)をポンプで汲み上げて使っている家庭も多いので、電気の復旧と共に水道が復活している場所もありますが、地震の影響なのか濁った水が出たり、枯渇するケースもあり。また上水道も濁りが生じている場合はまともに使えるまで日数がかかる場合があるそうです。
食事に関しても生鮮品は流通がないので、備蓄されていた(支援された)インスタントやレトルトの食品が中心になっているので、健康に関する影響も今後留意しなければなりません。
これらは当該寺院に限ったことではなく、寺院がある地域(町)の生活者も同様であると思われます。各自治体の社協が中心となってボラセンの立ち上げに奔走していますが、もう少し時間が必要です。※9/9現在
災害発生時と今とでは、それぞれの状況の変化と共に需要も変化します。当時必要とされなかったモノが、今では心底必要になったりします。常に新しい情報に目を向けて、必要とする場所(人)に必要なモノが必要な量が届けられるように、正しい情報を共有したいと思います。なので、色々な情報を教えていただけると有難いです。
結論
9/9現在、被災寺院においては特に水が必要!!
停電が解消され物流が戻れば解消するでしょうが、今のところ被災地周辺地域では水の購入が難しい状況です。現地に送ると迷惑がかかるので、中継して届けたいと思います。被災していない近隣寺院の方々にはご協力をお願いしたいと思います。



⑧[苫小牧市 不退寺]
厚真町に隣接する苫小牧市の、震源地に近いウトナイ(沼ノ端)にあります。テレビなどでは厚真町や安平町が映像としてよく流れていますが、周辺の苫小牧市や千歳市・むかわ町などもかなりの被害を受けています。
こちらのお寺でもかなり揺れたそうで、1階のお御堂よりも2階の庫裡の方が被害が出たそうです。また、本堂は仏具の落下はあったものの大きな破損はなく、納骨堂は20基ほど墓誌が破損したとの事。建物には大きな被害が無かったそうです。現在は電気・水道も通っているので、支援は特に必要ないとの事です。
震災発生翌日には住職・坊守とで、震源地周辺の7ヶ寺を回られたそうで、地区内でそれぞれ連携を取りながら情報を共有しております。
被災寺院の復旧活動も組内、特に近隣の住職・坊守・若院を中心に活発化してきました。新しい情報は都度更新していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。


⑦[厚真町 専厚寺]2回目
地震発生の6日にも行きましたが、同じ町内で活動していたのと、同行者が初見だったので再度立ち寄らせていただきました。
2日経過して変化していたところは、お寺のすぐ下にある「桜丘生活会館」が避難所ではなくなった事。坊守さんにお話を伺うと、裏山で土砂災害の恐れがあるので異動したという事で、お寺の周辺も自主避難が勧められているが、土砂災害で亡くなられた方の安置を引き受けているのと、自衛隊の救援基地となっているのと、何よりお寺を離れるのが不安という事でご家族全員お寺に留まっておられます。この件については賛否両論あろうかと思いますが、お察しいただきたくもあります。なお伺った時点では停電・断水中でした。電気は自衛隊支給の発電機で賄っていました。
また本堂内も再度視察。内陣は少しずつ整理されていましたが、参詣席についてはほぼ手付かずで、立華も途中で、お花もそのままでした。今晩から土砂災害で亡くなられたご門徒の通夜・葬儀が、向こう1週間かけて営まれるそうで、お寺の片付けと同時進行はキツいように思えます。現在厚真町内では葬儀会場となるお寺は被災し、使える会館も避難所となっているため、葬儀は離れた苫小牧市で勤めるそうで、距離的な面でも負担が大きいと思います。
物資については教区と有志によって届けられたもので何とかなっているようですが、今後どうなるかは不透明です。場所によって復旧の早さもまちまちですので、生きた情報の大切さを感じます。

❶[厚真町 正楽寺]2回目
今日は午後から正楽寺さんで片付けのお手伝いを
してきました。
主に本堂内の仏具や建具(巻障子など)、菱灯籠を移動しました。極力運び出せればということで、組内の陽泉寺(出雲路)住職ご夫婦と光圓寺(藤津)住職、そして正楽寺(金光)住職ご夫婦とで作業を行いました。濡れて困るものは会館へ。大きなものは外の車庫へと運び出します。御本尊も会館へ御移徙されましたが、右手が骨折してしまった模様。その右側で寝かせてあるご本尊は会館の仏様です。
本堂の傾きが6日に来た時よりも増してる感じがします。大きめの余震があると倒壊の不安があります。本堂と離れてしまった渡り廊下の上には、教務所から支給されたブルーシートで養生されていました。また向拝の柱の代わりに鋼材で支えています。どちらも設置されたのはご門徒さんという事で、大変ありがたい事です。ブルーシートのお陰で昨晩の雨はしのげたそうです。
なお、教務所からも支援物資が届いていますし、有志からも水や日用品が届けられています。当寺においては、現在支援品に関しては特に必要とする物はないとの事です。住職いわく「近隣寺院でも特に物資の支援は間に合ってるんじゃないかなぁ」だそうです。随時変動する状況を確認しながら行動しましょう。
