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12月の公開講座【終了】

  • 日時12月18日(火) 13時~15時30分
  • 講師藤田 彰美 氏(帯広別院輪番)
  • 講題「往生安楽国 - 往生極楽の道を問う」

衆生の根本の願いは、「願往生心」とされております。人間は言うに及ばず、生きとし生けるものの真の願いは、安楽国に往生する、願生することであると教えられるのです。
 人間の願いは人間の苦悩を介して明らかにされるのです。釈尊は一切皆苦に目覚め、苦を凝視されました。苦を徹底的に見つめて、その底に自己の真の願いを見いだされたのです。苦を解消するのではなく、苦を見つめて、苦を光として受けとめたと。
 「安楽国」として示される事柄の具体性は、現代の私たちにとって曖昧なものとなっております。それを敢えて表現すると、「人間がそこから出かけ、帰ることのできる場所、そこで安らぐことができ、自己に立ち返るところ」と言えます。それは、そのまま現代の我々が見失っている居場所であり、それ故に願往生心を発起することとなるのです。
 今、ここに、われらは逃げ出さずに、住み続けることができるのかという問いが、突きつけられていると思います。住職の仕事(つとめ)は寺に住み続けることかとふと思います。 

[ 2012.12.03 ]