- 日時1月17日(金) 18時~20時
- 講師金石 晃陽 氏(蘭越町 光福寺住職)
- 講題「自然のことわり」
今回の講題の「自然のことわり」は、『歎異抄』の「第6章」と「第16章」に出てくる言葉です。特に「第16章」には、「自然」という言葉が、計5回も出てきます。
この『歎異抄』に書き記されているのは、最晩年の宗祖の言葉です。同じ最晩年の宗祖の著作である『自然法爾章』・『尊号真像銘文』・『一念多念文意』・『唯信鈔文意』・『末灯鈔』にも、この「自然」という言葉が数多く用いられています。
私には、「二回向四法」といわれる宗祖の教学が、その最晩年には、「自然」という言葉に昇華されていくようにも思われます。
今回は、「無為自然」「業道自然」「願力自然」の三つ自然をキーポイントとして、宗祖のお心を尋ねさせて頂き、それによって、大乗仏道の原理である「真如はこれ諸法の正躰なり」(『論註』下巻)の内容を確かめたいと思っています。