- 日時2月4日(火) 18時~20時
- 講師畠山 明光 氏(湧別町 真宗寺住職)
- 講題善人とは 悪人とは
善人とは誰のことか。悪人とは誰をさすのか。
今、私共が求めている生きざまは、社会に役に立つ人間になろうとして、善人を求めて生きているのではないか。しかし、善人とは自己の分別心を根におき、善し悪しを決め、善き人となるものを求め、悪しきものを嫌い捨てる。その基準は、自己分別の善し悪しの生き方ではないか。
そのことを聖人は「自力作善のひと」と言われた。「自力作善のひと」は自己の中にも悪しきものを見い出し、嫌い厭おうとするばかりでなく、他の人々の中にも自己分別心をもって善き人悪しき人をつくり出す。その自己中心の分別心を破るものこそ念仏成仏の道なのではないか。
歎異抄第三章を中心として考えてみたい。