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3月の公開講座【終了】

  • 日時3月24日(月) 18時~20時
  • 講師高橋 法信 氏(大阪市 光徳寺住職)
  • 講題日ごろのこころ

自坊の掲示板に「聞くことの難しさと大切さ」というテーマをつけて、内容を「人間の愚かさは、何事に対しても答えを持っているという事です」と書いてみた。すると、「この文章はおかしい」と何人かの人が注意をしにこられた。「答えを持つと思考停止になるのでは? 持った答えに縛られるのでは?」と聞き直してみたら、「そんなことはない」と言い残して帰られた。
 部落差別・在日朝鮮人差別・人種差別・民族差別・性差別・公害差別と、今現在を生きる我々が抱えている問題はきりがない。しかし、自分の出した答えに執着し、聞く耳を持とうとしない私たちのあり方がこれらの問題を生み出すのであり、それが「人間の闇」なのだろう。
 仏教は人生を業(宿業)という言葉で語られる。しかし、病気になることは業ではない。被差別部落に生まれたことも、女性に生まれたことも、「前世の業のしわざ」という使い方は間違いだ。
 宿業の宿とは歴史と社会を宿しているという事。我々が宿業の身である自分の体質を問うこともなく、決めつけて生きるあり方を「日ごろのこころ」というのだと思う。

[ 2014.02.11 ]