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8月の公開講座【終了】

  • 日時8月20日(水) 18時~20時
  • 講師圓浄 貴之 氏(第11組澄心寺住職)
  • 講題「出離の縁あることなき身」

現実社会には存在していない理想の自分・社会をどこまでも追い求め、疲れ果てることで虚しさを埋めようとしている今日があるように感じます。私が堂々と頭を挙げて生きていけるような場所がどこかにあるはずという期待から離れられないのです。
 『歎異抄』後序によれば、宗祖は、弥陀をして五劫もの間思惟させていたのは自分自身であったと本願を思案する中で見出されました。どこまでも善人になることを仏道に求めていく者に、罪福を信じることが本願を疑惑する重罪であることを気付かせ、そこに悔いる心が起こるならそこからまた仏智の不思議をたのめと促されています。(疑惑罪過讃23首目)
天親讃には「本願力にあいぬれば むなしくすぐるひとぞなき」と述べられますが、本願力に遇うことは私の欲心を満足させることではないのでしょう。「本願を信じ、念仏をもうさば仏になる」といわれる仏とは南無阿弥陀仏であります。私をして念仏申せと命じ、南無阿弥陀仏にまで成ることを願っておられるのが五劫思惟の願でありました。南無阿弥陀仏に成って往く人生をむなしいとしか感じられない、この私をあわれみ慈しんでおられるのだという唯円坊の指摘から学ばせていただきたいと思います。

[ 2014.07.26 ]