- 日時11月22日(火) 18時~20時
- 講師伊藤 孝順 氏(第16組 昭法寺)
- 講題「われもひとも、よしあしということをのみもうしあえり」
「正しいのか」「正しくないのか」。
幼少の時は「悪いこと」をすると叱られ、「良いこと」をすると褒められました。
学生になり、「正しい」と〇、「間違い」だと×。
今になり気がつけば「正しき者」になろうとする自分がいます。
曽我量深師は『歎異抄聴記』で「歎異の精神」を「異なっているのは他人であるようにみえるが、それだけではない~省略~異なりは自分にあることを痛切に知らせていただく~省略~「先師口伝の真信に異なる」ものは、ほかにあるのではなく、自分にあることを歎異された」と述べられています。
私たちは日常の問題を自分の外にみて、道徳観で是非を問うているのではないでしょうか。
歎異抄から教えられる“異なり”から、自分をたずねていきたいと思います。