- 日時8月20日(月)18時~20時
- 講師楠 信生氏
- 講題帰命無量寿如来 南無不可思議光
親鸞聖人が作られた『正信偈』を勤行に用いられたのは、蓮如上人であるといわれております。この『正信偈』のお勤めについて聞かせていただいた、ご門徒の奥さんの実家のおばあさんのことが想い起こされます。そのおばあさんは、字を読むことができなかったそうです。それでも毎朝、勤行集を開いて御内仏でのお勤めをしておられたのです。孫であったその奥さんが横で見ていると、字を読めないにもかかわらず開くところは決して間違えることはなかったとのことです。その奥さんは幼い時、そのおばあさんに連れられて別院によくお参りに行ったご縁で、今お寺参りをさせてもらえますと話してくださいました。
功徳の宝である念仏の行を正信する『正信偈』は、帰命の伝統を述べ伝えてくださったものでありますが、それをまた無数の人々が読誦し、聴聞して今の私たちに届けてくださいました。今回は、「無量寿如来に帰命し、不可思議光に南無したてまつる」の二句を伺いたく思います。