- 日時2月22日(金) 18時~20時
- 講師秋辺 日出男 氏(阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事・演出家)
- 講題「共なる世界を願って」
今なお、アイヌのルーツを人前で言えない人がいるのは大変な問題です。背景には道民の間に残る差別意識や無理解があると思います。アイヌ文化を発信し続けているのは、少しでも多くの人がアイヌのことを理解する入口になれば、という思いからです。
この北海道でアイヌが努力すれば、さまざまな道を選べる社会にしたい。差別を受けていない人ができることを、差別を受けてきた人もできるような社会にしたい。それが実現するまで、舞台で歌や演技を披露し、店で木を彫り、アイヌについて語り続けます。
(『北海道新聞』2018年4月11日掲載「こころ揺らす」より抜粋)