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原発問題班③

2月9日、北海道教務所と各寺院をZOOMで繋ぎハイブリット方式による第3回実行委員会が開催されました。

最初に浅野班長より、原発使用済み燃料の最終処分場候補地「寿都町・神恵内村」の問題について、今度どのような対話や協議がなされていくか関心をもって聞いていきたいとお話がありました。
今回は、本山から出版されている『真宗ブックレットNo.9』の「原発から見えてくるもの」(玉光順正著)。『真宗ブックレットNo.13』の「どこに立つのか」(藤井学昭著)と「宗門声明」を輪読しました。

意見交換の中では、原発問題に対する人間の「心の変動」ついて、まず「仕方がない」からはじまり、「諦める・無関心」を通過して最終的に「疑問を持たない」に到達してしまうことを再確認しました。
また意見として「被ばく」という言葉について、被災している人としていない人では、受け止めるときの痛み、重みに違いがあり、攻撃する意図はなくても相手には「被ばく」と聞くだけで、痛みや苦しみになることがあることを知る事が大切であり、被災者の悲痛の叫びを聞いていくことは現代の諸問題を考える糸口にもなりうるので、今だけでの問題とせず長期的に考えていかなければならない。
他にも原子力の問題が取りざたされることが多いが火力や水力、太陽光などの再生エネルギーの問題点も検証できるように情報を集めていきたいという意見が出されました。

次に鷲嶺駐在教導からは、東日本大震災後に視察した福島県浪江町や『真宗ブックレットNo.13』の中表紙にもある双葉町商店街の様子を写真とともに詳しく紹介して頂きました。他にも避難区域のため当時のまま散乱したお寺の内部や、幼稚園に園児たちが避難の際に置き去りにした大量のリックサック、閑散とした商店街のほか、線量計メーターが振り切る中、防護服で視察する姿に衝撃を受けました。

また震災で被災した子供たちの保養事業には現在も多くの希望者があり、震災から10年そしてコロナ禍の中で今後この事業をどのような形で継続し支援すべきか検討する時期にも差し掛かっていることを話されました。

最後に宮本部会長より、これだけ危険なものと分かっている中で進められる原子力について、現実主義が先行し、今だけを直視してしまう現実社会の風潮を考えさせられる、「どのようにしたら」と考える理想主義が見失われていると挨拶がありました。
今回の学びを通して、部会員としてこれから原発問題にどのように取組んだらよいかを考えるとともに、宗祖が教えている「私(あなた)の無関心」を今学びなおさなければならないと感じました。

(実行委員 鷲山 舞)

[ 2021.02.15 ] 原発問題班