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死刑制度問題班⑥

去る5月28日、死刑制度問題班の第6回実行委員会がWeb会議にて開催されました。

圓浄照康班長からの挨拶の後、5月27日に開催された公開講演会『弟を殺した彼と、僕。』について、各自が感想や課題を述べ、参加者からのアンケートの集約も行いました。また、今年度の総括ということで今期に関わる中で各自が懐いた課題を共有し、次年度以降の活動計画についても話し合いました。最後に宮本尊文部会長の挨拶をもって閉会となりました。

この度の公開講演会は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンラインでの開催となりました。

ご講師を引き受けて下さった原田正治氏は、末弟を殺害された被害者遺族です。原田氏は「一人ひとりが死刑制度について考えてほしい。宗教者の方々も教理だとかを抜きにして、まず一人の人間として死刑制度について考えてほしい」と言われました。被害者遺族は一番重たい刑、すなわち「死刑を望む者」であると固定観念を持っているのが我々なのではないのでしょうか。死刑制度に対して無知であり、無関心と無関係な立場を取りながら差別を助長し、我々一人ひとりの態度決定が知らぬ間に死刑制度の片棒を担いでいるのだと思いました。

今年度を通して、我々一人ひとりが死刑の存廃も含めて「死刑制度」という問題について考えていかなければならないのだと思います。「死刑のある国」に私がいるという事実に目を向けなければならないのでしょう。この環境を当たり前にしてきたからこそ「死刑制度」が私の問題になってこなかったのです。今、私の生きている環境そのものが問われているのだと思います。
(報告者:森口至)

[ 2021.06.03 ] 死刑制度問題班