死刑制度問題班③

2022年1月20日、第3回実行委員会が行われた。今回実行委員会での協議に先立って札幌高等裁判所にて裁判を傍聴した。裁判所での裁判傍聴という経験は初めてという班員も多く、緊張のなかでの裁判傍聴となった。法廷に入ると、まさにドラマやニュースで見るような景色だと感じた。そして裁判が始まる時間になると、被告人が手錠腰縄をかけられた状態で入廷し裁判が始まった。私が傍聴させていただいた裁判では、今回はほとんどが検察側事件の証言等を挙げるだけの裁判であった。事件についての真実は一度傍聴しただけの私にはわからないが、そこにいるだけでその人を罪を犯した人であるかのように決めつけの目で見てしまう自分と、罪を犯したかどうかという事実はこのように時間をかけて明らかになっていくということを肌で感じることができた。班員の感想としては、法廷では名前、住所等の個人情報の詳細まで明かされてしまうということへの驚きや、法廷に立たされることは決して他人事ではなく交通事故で人を傷つけてしまった場合、自分も法廷に立つこともあり得るのだという感想を共有した。

その後の班内学習会事後協議会では、12月13日に行われた磯谷富美子氏(闇サイト殺人事件被害者遺族)の話を通して感じたことを話し合うことができた。非常に重たく、胸が締め付けられるような話であったが、磯谷さんの苦しみや、決して思い出したくないような事実も言葉を選びながら話してくださったことに、娘さんへの深い愛、そして事件を風化させたくないという強い願いを感じた。また、事件に対するやるせなさや被告人への怒り、司法への不満等、感じること、考えさせられることが多々あった。また班員の色々な感想を聞いていくなかで、人に遇い色々な声を聞くたびに、死刑制度という問題に対して常に自分自身の感情が揺れ動きつづけるものだと感じた。そして、いつのまにか善悪で考えていくようなところに立ってしまっているが、本当はそのように常に揺らいでいく自分自身を仏法に聞きつづけなければならないのだと教えられた。

(報告者:巌城孝順)

[ 2022.01.27 ] 死刑制度問題班