研修部会③

4月1日(金)15時30分より、第3回実行委員会をウェブ会議で実施いたしました。

このたびの会議では当部会が主管している三つの研修会の名称について話し合われました。

一つ目は、今年度においては事業精査のために休止している推進員教習担当者研修会であります。当研修会の今後の方向性を協議するために、以前の実行委員会において、鷲嶺彰宏・中西志香両教区駐在教導より、宗門・北海道教区における同朋会運動、また同朋の会推進講座の基本理念と変遷について、並びに現在の宗門における中心的な三つの教化施策である《同朋の会推進講座(推進員教習)》・《帰敬式法座》・《元気なお寺づくり講座》について明示していただきました。それを受け、真宗同朋会運動の願いに学ぶと同時に、この三つの教化施策の趣旨、また実施方法の共有と情報交換を通して、組・寺院・別院が共同すべき教化の意義をたずね、一人ひとりが宗祖の同朋精神に出会う場を、新たな名称で開いていきたいと考えております。

二つ目は、公開学習会「是旃陀羅」であります。当学習会の名称については、部会内で再考の余地があるのではないかとの意見があがっておりました。これまでの学びで「是旃陀羅」の語は経典中の言葉とはいえ差別語であることや、全国水平社創立当初からこの語に関わる諸問題についての指摘を受け、私たち真宗僧侶の生き方そのものが問われていることを知りました。これからこの問題をどのように考え、どのように受けとめていくことが、宗祖がいただかれた本願念仏の教えに聞きたずねる者としての姿であるのかを、次年度においても引き続き「是旃陀羅」問題に関する学習会を実施する中で考えてまいりたいと存じます。

三つ目は、法話研修会であります。当研修会はかつての伝道研修会・伝道講究所でなされてきた法話実習がもととなり、第6期教化本部の最終年度に始まった研修会であります。この研修会は上手に法話ができるようになるためのスキルを学ぶ研修会ではなく、講義・座談、また法話実習も含めて、自分が日ごろ何を大切にして生きているのかを確かめることに主眼を置いています。しかし、「法話研修会」という名称で教区内の方々にご案内した時に、その都度スキルの習得に主眼があるのではないことを説明しなければならないのが現状です。「法話」という言葉にスキルという意味はありませんので、そう受け取る私たちの問題かもしれませんが、名称を再考すべきではないかとの意見があり、次年度に向けて検討しているところであります。

会議を終えて感じることは、先輩たちが築いてくださった研修会の形を漫然と引き継いでいこうとする自分がいるということです。しかし、その名称を再考しようと考えたり、コロナ下にあって研修会の日程や形式が今まで通りとはいかずに変更を余儀なくされたりすることを通して、一つひとつの研修会に、また日程に込められている願いを確かめることになりました。自分は研修会で何を講師の先生に教えてもらいたいのか。教区内の皆さまと何を学び合いたいのか。そのことを部会スタッフ間で話し合いながら、研修会の実施に向けて活動してまいりたいと存じます。

(報告者:鳥毛浄生)

[ 2022.04.08 ] 研修部会