2011.03.28
マンガ家・井上雄彦さんが製作した屏風「親鸞」の完成披露を兼ねた記者説明会が行われました。
井上さんは、『スラムダンク』『バガボンド』『リアル』など数多くの大人気コミックを生み出し続け、いま最も人気と注目を集めるマンガ家。東本願寺では、これまで宗祖御遠忌の際に時代を代表する芸術家に後世に残る作品を依頼してきました。このたび、宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌をお迎えするにあたり、井上さんにご賛同いただき、六曲一双の巨大な屏風となりました。
多忙な日々を送っておられる井上さんですが、もともと「生きる」ことを考えたり、「自分を見つめる」ということに関心をもっておられ、親鸞聖人の「自己と向き合う姿」「懊悩する姿」、そして何より「民衆とともに歩む姿」に強く共感し、「真実を求めようとする人間・親鸞」を描くことをご快諾いただきました。
そして、井上さんをして「過去最大級の難関」と言わしめた新たな挑戦に筆をとられ、巨大な屏風に描かれた親鸞聖人が生まれました。
井上雄彦作・屏風「親鸞」は4月4日~17日の期間に、東本願寺の大寝殿にて公開予定です。
また、3月11日の「東北地方太平洋沖地震」の発生後、「何かができないか」と井上雄彦さんとお話をし、屏風「親鸞」の関連グッズを制作して、震災の被災者支援活動として限定販売することとなりました。グッズの収益金全てを寄付し、被災者支援に役立てていただきます。