2019.06.01
31日、札幌別院に於いて『坊守基礎講座』が開催されました。
講師は松本紹圭氏。松本氏は北海道生まれで東京大学文学部哲学科を卒業、現在は東京にある光明寺(浄土真宗本願寺派)の僧侶で未来の住職塾塾長としても活躍をされています。
松本氏は「これからは今まで以上に人の在り方が問われていく時代であり、すでに危機的状況にある。これはお寺だからということではなく世界全体の問題です。そうならない為に日頃から出来ること、やるべきことはウェルビーイング(幸福)を大切にすること。それが慣習化出来る場所がお寺。それは大切にしてきた何かを根本的に変えたり、辞めたりするのではなく、ライトの当て方を変えることで見え方・考え方が変わってくる。」
と、現代の風潮と寺院の存在意義について語られました。
また活動として行っている『テンプルモーニング』については「これはSNSで呼び掛けをし誰でもが参加できるもので、朝にみんなで集まって掃除をしてお勤めをしておしゃべりをする。掃除というのは凄いことで誰かを不快にしたり怒られることは絶対になく、共有を感じることが出来ること。そこでの繋がり、縁を作ることで、次の世代に輝いて繋がっていく。ウェルビーイングはやっていることを変えるのではなく、その物事の価値や感じ方が変わるという事。その事を感じられるお寺でありたい(要約)」とお話し下さいました。