2020.12.23
12月11日、死刑制度問題班の第2回実行委員会がWeb会議にて開催されました。
宮本尊文部会長からの挨拶の後、真宗ブックレット『死刑制度と私たち』(2~8頁参照)をテキストに基礎学習を行い、今年度開催が予定されている公開講演会の日程や開催方法などについて協議しました。
基礎学習では、「死刑制度と私の関わり」について協議を行い、「死刑制度から真宗僧侶として何が問われているのか」ということが課題となりました。
私はこれまで死刑制度に対して「無関心」であり、その在り方を問題にすることなどなく、興味を持った事件の情報をメディアから得て、感情を消化してきました。
私は死刑に限らず、犯罪の内容や裁判での判決に対して、被害者の感情に心をすり寄せ、自らを「善人」として加害者を責め立て、裁きます。メディアからの情報を鵜呑みにし、膨れ上がった世論に同調し、どこまでも「自分には関係ない」という立ち位置を取って他者を裁きながら物事を見ていることがこの度の基礎学習で教えられました。このことから「私はどこに立って人と生きているのか」ということがあらためて問われました。
公開講演会については、新型コロナウイルスの感染状況を考慮しつつ、まず班員一人ひとりが講師の原田正治氏の講演を聞くことを念頭に置き、班内学習会を公開していくような講演会にしていく実施案が採択されました。そして、その中でいかに多くの人に公開できるのかということが話し合われました。感染拡大状況次第ではありますが、都合の付く方には講演会に来て頂けるように配慮し、またYouTubeを利用したライブ配信と録画編集した動画の掲載をしていく予定です。諸会議を通しながら、公開講演会に向けて更なる協議を行っていきたいと思います。
以後、任期3年を通して班員と共に学習を深め、人と出あい、お聖教に自身を尋ねていくことを大切に学んでいきたいと思います。
(実行委員 森口 至)