2021.03.10
3月4日に、公開学習会「是旃陀羅」事前会議が北海道教務所での対面集会型、ZOOMでのweb集会型にて開催された。
また、今回の会議には5月21日開催予定である当学習会の講師である鶴見晃氏(同朋大学准教授)にもZOOMにてご参加いただいた。
鶴見氏は、前回の部会内学習会において各実行委員が作成した「是旃陀羅」問題についての所感を読まれた感想として、「みなさんは真剣に受けとめようとしている。しかし、みなさんの所感の共通点として何をどう考えていけばいいのか、方向性、その道筋が立たずに苦労されているのではないでしょうか。私たちは無自覚・無関心という言葉を使いますが、我々の日常生活が差別を温存し、助長し、持続していく。そのことに気づけない。そういう日常にどっぷりと浸かっている私たち自身がまさしく当事者であることに対する無自覚・無関心であるということではないでしょうか。」と述べられ、改めて問いをもつということの難しさ、学びを深めていくことの大切さを感じた。
その後、部会長が作成した本部通信研修部会学習報告の確認、研修趣旨、開催要項掲載呼びかけ文、公開学習会当日の日程確認、役割分担についての意見交換が行われた。
閉会にあたり、部会長より部会員と共に学び、共に歩むということがいかに重要かということについて述べられた。部会長は「間に合わない私」ということがいつも根底にあるという。一人で問題を抱えてもどの方向に進んでいくのかわからない。間に合わない私たちだからこそ、互いに指摘し合い、語り合う。部会員一人ひとりが手を取り合い、共に悪戦苦闘し取り組んでいく。一人ではなく、共に学ぶことの意義を実感した事前会議であった。
(実行委員 畠山智光)