2021.03.27
3月16日(火) 北海道教務所を会場に第2回教化本部総会が集会型(ウェブ併催)で開催されました。初年度も後半に入ったことですが、教化本部として年度内の中間会議という位置づけで各部門・部会・班の活動内容の現況報告を中心に、YouTubeコンテンツの活用、教化委員長会議の協議事項・第3回教化本部総会の日程、また教区教化テーマの策定に向けた協議の進め方などについて審議されました。
この度コロナ禍においてYouTubeなどのネット教化の活用に視点が置かれています。しかし教区における僧侶の兼業率の推移など将来的な寺院の在り方を見据えた時、法縁の過疎対策としてのネット教化の重要性はコロナウイルスの有無に関わらず、本部としても共有し発信すべき課題であるとの認識を寺澤本部長より示され、確認されました。
「世の中にはいろんな文化講座や学ぶ場所はある。しかし人間の生老病死の課題と真向いになって考え、それにこたえていくような場所は今、真宗の寺しかないんじゃないか。だからその課題を大事にして真宗のお寺で聞法し、そのことを皆で語っていきたい。」― 挨拶の中で寺澤本部長が法務の現場でご門徒の中学生から投げかけられた問い(「人間死んだらどうなるの?」)から想起され、紹介された金石潤導前教化本部長の言葉です。寺に身を置く僧分一人ひとりがこの課題から逃げてはいけないという教化伝道の厳しさを問う言葉として聞かせていただくことです。コロナ禍によって「ネット」、「ウェブ」、「リモート」等のワードが飛び交い様々な教化の方途が模索されておりますが、教化伝道していく場、課題をいただく機縁となる時や人や場は身近にあり、それは取りも直さずそれぞれが立つお寺の現場にあると教えられます。住職・真宗僧侶の仕事は常に念仏の教えに立ち返り、人や社会と向き合い、どこまでも教化伝道を課題とし、実直に法を伝える念仏の道場としての場を開いていくことに尽きるのだと気づかされます。その歩みを通して真宗寺院の果たす役割が見出されることとあらためて思います。
冒頭木曽所長よりお話しいただいたように各現場はタイトな日程で事業への取り組みを進行中であるのと同時に、次年度の事業計画や予算の立案を念頭に置いた準備作業の時期にもさしかかり、今期置かれている状況やスケジュールの面での厳しさをあらためて思います。また重ねて慶讃法要に向けての委員会、門徒戸数調査など今後の教区・宗門の動向にも触れながら、多岐にわたる各案件を整理し、より多くの方に親鸞聖人の教えを伝え、お寺が元気になっていくよう教化を進めていくことを教区は第一に考えていくことが求められるとの思いが伝えられました。
尚この度当教区で長年勤務されました荒川清和主計の転勤に伴い、新たに着任された加田岡克哉主計のご紹介、ご挨拶をいただきましたことも合わせて申し添えさせていただきます。
(総務 前田 瑞人)