2021.05.20
2021年5月12日と13日の2日間で新任住職研修会兼帰敬式伝達講習がリモート型で開催されました。
まずは、初のリモート型研修会の所感を述べます。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、時間短縮をして集会型の研修会を計画しましたが、最終的にはリモート型で実施することが決まりました。教務所事務局の機材操作のお陰で、安定した配信ができました。ここまでできるならば、もっと備品を揃えたらいいなぁと思います。講師の先生、助言指導の先生方にも急な変更に対応していただき、リモートという難しい環境でも熱心に御講義・御指導いただきました。誠にありがとうございました。リモート型の利点は人の話がはっきりと耳に届く事です。私は集会型よりも集中し、主体的に臨めたように思います。欠点はインターネット環境です。少しの映像・音声の乱れも、パソコンだけを頼りにしている分、不安を感じました。長短ありますが、私はリモート型でも有意義な研修ができると感じております。ただし集会型における人の温かさは欠けるように感じました。集会型とは別の形でリモート型の研修会が計画できればと思います。
次に、研修内容の所感を述べます。巖城先生から「住職道」についてのお話をいただきました。講義中「住職になってもがんばらなくていい」というお言葉がありました。このお言葉は楽ではなく、「我を張るな」という厳しい言葉だと感じました。また住職は「仏法に住持される職」だとお聞きしました。天命に安んじて人事を尽くすのが住職ではないかと思いました。藤津先生・松澤先生に助言指導として座談をすすめていただきました。その中で新型コロナウイルス感染症に対する不安が話題にあがっていました。住職になってすぐ、大きな山場を迎えたご苦労を感じました。「やってみないと何も始まらない」という力強い意見も聞こえました。伊藤先生からは帰敬式の心得をお話いただきました。作法のみならず、その意義が重要であると教えていただきました。本山で受式する大切さもあるが、一般寺院で帰敬式ができる事をチャンスと考え、少人数で行う帰敬式の実体験をお話くださいました。
講師・助言指導・事務局・スタッフ皆様の協力があって無事に終える事が出来たことを嬉しく思います。また参加してくださった皆様の御協力なくしては実行できませんでした。皆様、誠にありがとうございました。