2021.05.29
2021年5月24日に同朋教化部門企画部会公開講座「世襲を通して寺院の未来を考える」が緊急事態宣言中ということで完全Web配信にて開催され、翌25日10時からの第6回実行委員会もWeb会議にて開催されました。
今回の実行委員会の内容は、公開講座事後アンケートの内容の協議、振り返りが主な議題となり、様々な意見や感想が出されていました。
アンケートについては世襲という問題について参加者が何を思い、それぞれの立場の中でどのような現実を抱えているのかを回答してもらうためにはどのような設問の仕方が良いのか等が話し合われました。
振り返りでは、お寺は仏さまのものになっているか?という戸次先生からの問いかけについて多く触れられており、これは住職や寺族、門徒のどちらかのものということではなく、そこにお念仏があり、お念仏申す人たちのものということを改めて確認させていただきました。
また、念仏一つということが無いと世襲が他を見失い、傷つけていくことにつながるのではないかという意見も出されていました。
世襲を当たり前のこととしてきた中で、見過ごしてきたもの、気づきもしなかったものが姿を見せてきました。そこから何を相続し、何を課題としてゆくのか問われ続けるのでしょう。
その後、今後の日程等について協議し、最後に部会長より、次年度どのような課題に取り組みたいかを各自具体的に考えてくるという宿題をいただき、今回の実行委員会が閉じられました。
この部会は、それぞれ立場の違う部会員が集まっています。その違いを超えて互いに意見を出し合い、共に考えてゆくことができる場、その中で今一度、課題を確かめていきたいと思います。
(報告者 黒田 覚祐)