2021.06.14
6月12日18時30分より、「第39回政教分離を守る北海道集会」がweb上にて開催されました。本集会は例年旭川護国神社で開催される例大祭に際し、制服自衛官幹部や国会議員等という国家公務員たちが、こぞって公務として参拝していることが、政教分離をうたう憲法に違反しているのではないかという問題提起をするために開催されているものです。
講演では弁護士の市川守弘氏より、「アイヌと天皇制(戦前)、アイヌ政策と政教分離原則(現在)」と題したお話がありました。市川氏は国立施設であるウポポイにおいて、アイヌ民族の慰霊行為が行われているということ自体がまず政教分離原則に違反するのではないかと問いかけられました。その上で、もしそれが認められるということは、国家として国のために戦死した特定の人たちを靖国神社に祀り、慰霊顕彰行為をすることもまた認められて当然という筋書きが出来てしまうという警鐘を鳴らしてくださいました。
アイヌ問題の根深さはもちろん、靖国問題にも通じていくという問題の連鎖に衝撃を受けたことです。
(報告者 足利智文)