2021.10.23
2021年10月4日(月)15時より、同朋教化部門企画部会の実行委員会をウェブ併用で開催いたしました。
今回の協議内容は「男女平等参画」ということで、本山女性室スタッフ3名、解放運動推進本部より3名の方々にご参加いただき、女性室の歩みなどについてお話しを聞かせていただきました。
私は前期企画部会員の時、「男女両性で形づくる教団を目指す協議会」へ参加させていただきました。その際にお会いした方々と久しぶりの画面越し再会に、平等を願いずっと続けられているのだと感じました。
お話しの内容は、女性が中心となる内容でしたが、「男女平等のねがい(一人・平座・同朋)」が込められているとお聞きしました。また、男女の二元論では語れない問題であるということでした。
私にはとても大きなスケールに感じ、広い視野で考えることが出来なかったので、身近なことで考えてみることにしました。私がこうして月参りやお葬儀に参らせていただけるのは、まず先立って坊守が勤めていたからだと感じます。現代、女性がお参りに回ることは、あまり驚くことではないのかもしれません。しかし、以前はもっと男性が中心という認識が強かったのではないかと想像します。坊守が基盤を作ってくれたお陰で、私は何も心配することなく勤められているのです。さらに言えば、宗門のみならず、社会の女性が声をあげ、行動を起こしていただいたお陰なのだと思います。
また、宗門においての「坊守」の位置づけについて、意見交換をさせていただきました。以前は、「女性を坊守」とする位置づけから、性別の決まりをなくし、改正されました。また、坊守籍簿への登録は任意だということも初めて知りました。登録をすると坊守章が依用できるなどの待遇が受けられるそうです。これを良い悪いと言うわけでは決してありませんが、皆が平等にと願われてご苦労されている方々が願っていることはこのようなことなのだろうかと少し違和感を感じました。女性だけではなく、私が知らないだけで、男性もLGBTQの方も声を上げられずに苦しんでいるのだろうか…。もしかしたら、「男性」「女性」「LGBTQ」と分けていくことで新たな差別が生まれるのかもしれないと考えさせられる会議となりました。
(報告者 新保友絵)