2021.10.23
10月21日、原発問題班の班内学習を道北の豊富町・幌延町において実施しました。
まず午前中、豊富町にて原発問題に取り組んでいる久世薫嗣さんの「自給の村」訪問させていただきお話を伺いました。
久世さんは必要最低限のインフラで自ら鶏や豚などを飼育しながら生活をする家「自給の村」を営みなから、原発反対の立場から様々な運動をされている傍ら、福島原発事故の被災にあった子供の保養活動にも尽力されています。
岡山出身の久世さんが自然に近い自給の生活を求めて豊富町に移住してきた経緯や、移住してから突如現れた幌延深地層研究センターの建設に関わる諸問題、また研地層処分に対する懸念など多岐に亘りお話を聞かせていただきました。
また午後からは隣町の幌延町にある幌延深地層研究センターを訪問し、職員から現在地上で保管されている日本の核のゴミの状況や、地層処分の方法について説明を受けたあと、地層処分技術に関する研究開発のために採掘した坑道の地下250mまで降りて実際の施設を見学することが出来ました。
地下250mは気圧の変化により若干の身体的違和感はありましたが、平地より気温も若干高く、季節的に湿度も低いことからあまり地下深くにいる感じを受けませんでしたが、坑内は環境維持のため常時換気の大型機械が轟音を立てており、少し離れると人の話す声も聞き取りづらい状況が自分のいる場所が普通ではないことを物語っているようでした。
研修内容の詳細につきましては『北海真宗教化本部通信』にて報告致します。
幌延深地層研究センターhttps://www.jaea.go.jp/04/horonobe/
(原発問題班 浅野世央)