2021.11.02
2021年10月28日、本年度最初となる同朋教化部門第1回部門会議を行いました。前年度は年間を通して、両部会ともに学びを深める時間を頂けたと感じています。それを受けて、今年度は我々に頂いたお育てをどのようにして教区に還元していくのかということも併せて考えていければと思います。
企画部会「世襲を通して寺院の未来を考える」公開講座に御出向いただいた戸次公正氏は、講義の中で寺院の世襲・男女の住職就任格差の歴史に触れ、「男性もまたこの差別から解放されなくてはならない」との趣旨の発言をされました。また、研修部会では「是旃陀羅」について学んできましたが、その中で視聴した広島県連・岡田英治氏の講義では、「低位性のみの強調はまた差別である」と語られています。私たちは差別の問題を考える時に、差別を受ける側に対して私たちは一体どうしていけるだろうかということに主眼を置きますが、そもそも差別を生み出しているのは誰なのか、差別を生み出す者の差別からの解放ということが、我々が取り組まなければならない命題なのだろうと感じます。
期せずして両部会に通ずるこういった課題を、如何にして教区に発信していくのかが、私たちの部門に求められていることなのだと考えます。