2021.12.09
12月2日15時より2021年度公開学習会「是旃陀羅」事前会議が北海道教務所での対面集会型、並びにWeb会議でのハイブリッド型で開催された。また、今回の会議には2月17日開催予定である当学習会の講師である宮下晴輝先生(大谷大学名誉教授)にもリモートにてご参加いただいた。
まず、池浦幹事より挨拶を頂き、「私たちは他の人の痛みを本当に分かってあげられるのだろうか?分かり合えない私たちが共に聞いていける大切な場が開かれる。」と幹事自身が教えられた言葉として「本願の開かれた世界から、自身の閉塞性、閉鎖性が問われる。」という言葉をご紹介いただいた。次に鳥毛部会長による当学習会における要旨が述べられ、「「是旃陀羅」問題に学ぶ中で、その語についての問題意識と機の自覚の欠如を知らされました。それは同時に、自己肯定を一歩も出ず、他者を見失う日ごろの在り方が問い返されるものでありました。」と共に生きるとは如何なることか、私自身が共なる世界を願うとはどういうことであろうか?と改めて問いを持つということと学びを深めていくことの難しさを痛感した。その後、当学習会チーフ(楠宏生氏)より研修趣旨、開催要項掲載呼びかけ文、公開学習会当日日程確認などが行われた。また事務局より、今後コロナウィルス感染拡大の可能性はあるが、中止ではなくWeb配信でも開催していくという方向性が確かめられた。
最後に部会員と講師である宮下先生との話し合いの時間が持たれた。「カースト(社会制度)が問題にならないような人間の生き方、そこに僧伽という開かれた世界があったのではないか」という先生の言葉が心に残っている。
共なる世界が願われている。痛みを抱える人からは目を背け、他の声には耳を傾けず、他を裁き、我が道を行く。ふと立ち止まり振り返る、私にとって大切な場を今、与えられたように思う。
(報告者:畠山智光)