2021.12.28
2021年12月6日~7日、青少年研修センターにて1泊2日の日程で新任教師研修会を開催いたしました。
コロナ感染が起こってから初の宿泊を伴う研修会という事で、私個人としては「新任教師研修会」はどうしても集会型で開催したいという気持ちがありましたが、もしも何か起こったらという不安との間に自分が立っていたように思います。しかし、参加者からの声として「リモート研修じゃなくて良かった」、「北海道に帰ってきて初めて集会型の研修会に参加できて嬉しかった」という言葉を聞かせていただき、人との交わりや講義、座談の緊張感などを肌感覚として触れることの大切さを改めて教えていただいたように思います。
真宗教義では仁禮先生より「真宗大谷派教師とは自らが師となる事でも、わかったつもりになる事でもありません。目の前の人を「道場の諸衆」(求道者)として見出し、「共に求道者たらん」と歩む人をいうのです」と教えてくださり、また声明儀式作法でも照山先生より「袈裟・衣が坊さんにしてくれている」とお話しいただき、「教師」とは単なる名ではなく、教えを師として歩んでいるのか、社会や他者とのつながりの中で仏法を聞いているのかと私の姿勢を問い直す言葉でありました。
特別講義では渋谷先生のお話の中で「請せざる法をもってもろもろの黎庶に施す」と『大経』の言葉を紹介されました。「北海道開拓・開教」と聞くと自分の都合で何か立派な歴史として受け止めてしまいますが、講題からも示されているように「宗祖に尋ねる」という視座の中で「北海道開拓・開教」の歴史観を問うことが真宗大谷派教師として大事な課題であると教えられました。
コロナ禍における宿泊研修という事で日程が窮屈になったり、色々なことに気を張ったりと心を休めるような時間の確保が難しかったのですが、講師・助言指導・参加者各位の協力のもと開催することができました。みなさま、誠にありがとうございました。
(報告者:奥村翔)