2022.02.14
2022年2月7日、同朋教化部門第2回部門会議を行いました。感染拡大に伴い2月実施予定の事業は、すべてリモートでの対応とすることとし、今後の事業についてもどのような判断基準で事業形態を決定するかについて話し合われました。
私たちはこの2年間、新たな感染症に苦しめられてきました。しかし、病ということでいえば、有史以来様々な病が我々の命を脅かしてきたはずです。私たちは、本当のところ、病そのものに苦しんでいるのか、それとも病を患うこの身を受け止められないことに苦しんでいるのか、厳密に確かめなければならないと感じます。実際にこの感染症に罹患し闘病した方が当寺の御門徒にもおられますが、その病気の症状に苦しめられたこともさることながら、その後のご近所の眼や心無い言葉に深く傷ついたということを、度々聞かせていただきました。私たちは病に分断されるのではなく、自分も病するものだということを忘れた人の言葉や態度によって分断されていくのではないでしょうか。
大無量寿経には「老病死を見て世の非常を悟る」と説かれています。病を得ても尚、自身が常ならざるものだと頷けないところに、私たちが病で苦しむ根本が教えられている気がします。
(報告者 池浦良敬)