2022.03.10
3月9日、オンライン形式ではあったが「第37回 北海道宗教者懇談会」が三年ぶりに開催された。本会は1982年、当時の鈴木善幸首相に対し靖国神社へ公式参拝しないよう全道の様々な宗教団体が要請したことをきっかけに始まったものである。以来主催四団体(浄土真宗本願寺派・日本キリスト教会北海道中会、日本基督教団北海教区、真宗大谷派)は協同で靖国問題や憲法問題等様々なテーマを学び、宗教者という共通の立場から平和を祈求する営みを続けている。
今回は大東仁氏(愛知県・圓光寺住職)を講師に迎え、「富と名声-反戦僧侶竹中彰が失ったもの-」を講題に講義をいただいた。ロシアとウクライナの間で戦争が開始されてしまった昨今、図らずも喫緊の課題について考える会となった。
また、その後には各団体より活動報告がなされた。なかなか聞くことのない他団体の活動紹介に、少なからず刺激を受けたことである。
思い返せば学生時代、大谷大学の児童教化研究会に所属していた私は、佛教大学や京都教育大学と連携しながら子ども向けのイベントを企画する役を担当した。不思議なもので、教化本部においても宗門以外の様々な団体と交流する場をいただいている。多くの刺激によって育てられていることを実感するものである。
(報告者 足利智文)