2022.04.05
2022年3月3日、第5回同朋教化部門企画部会実行委員会がオンラインにて開催されました。
今回は本山の解放運動推進本部、女性室の方々にも参加していただき、男女共同参画について教学、制度、社会・差別の視点をもとに話し合いがもたれました。少人数の方がより活発な協議になるのではないかということで、グループを2つに分け、マイクも入れたままの対面に近い状態で協議が行われました。
協議の中では、第三十五願、五障三従の御文、変成男子の和讃等、聖教の中の女性差別の問題に対して、このような形で表現された意図(歴史的背景やその願い)を学ぶことが大切だということ、また、何が問題なのか、そのことを一人一人がどのように受け止めていくのかということが重要であると押さえられました。
また、聖教の中のこういった差別的表現に痛みを持つ人、何も感じない人、大切な言葉として受け取る人、それぞれ受け止め方が違う中で、こうとらえるべきであると一方的に決めるのではなく、色々な意見を知り互いに本音で話すことで、表面上ではない本当の意味での課題となっていくのではないかということも話し合われ、確認されました。
その他、この部会の中で協議された課題を、多くの人と共有し学びを深めていくために、どのような形で発信していくのかを今後の課題とすることや、今年度の部会内学習会の講師選定や次年度の予定等について検討されました。
今回の協議の中で、教学と社会の中での問題が別々に存在するのではなく、自己を問うということを通して繋がっていくのだということを改めて教えていただきました。こういった部会内での協議を通して、私が見えなかったこと、見ないようにしてきたことに気づかされることが多く、ただ漠然と過ごし、他人事としてしか見てこなかったが自身の姿が浮かび上がってきています。
(報告者:黒田 覚祐)