2022.04.07
3月29日~30日の2日間の日程で、2021年度「得度研修会」が開催されました。当初は、集会型・オンライン型両方の可能性を考え、準備を進めておりましたが、北海道のまん延防止等重点措置が解除されたことを受け、集会型での開催となりました。
大人班講師に磯石靖克先生(第4組靜正寺)、子ども班講師に鳥宮隆法先生(第18組興慶寺)、大人班声明講師に浅井徹照先生(第8組三明寺)、子ども班声明講師に巖城孝行先生(第4組専修寺)の4名をお迎えいたしました。磯石先生は、①自利のみの人・②利他のみの人・③共利の人・④不共利の人という龍樹菩薩の「世に四種の人あり」から、「得度式を受式するということは、③共利の人のような仏の弟子になって、仏の大慈悲心に学び、それをよく行ずる者となっていこうと願いを立てること。仏道の歩みを始めるということである」と得度式受式の意味をお話しいただき、鳥宮先生は、真宗子ども手帳の3つのちかいの内容から、「得度式を受けるという事は、第2の誕生(出発式)であり、お父さんやお母さんをはじめ、ありとあらゆる人からの願いが込められている」という事をご自身の得度式受式時の事を交えながらお話しいただきました。大人班声明講師の浅井先生には、難しい節譜などは黒板に書くなど分かりやすくご指導いただき、子ども班声明講師の巖城先生には声明はもちろんの事、勤行本は直に床に置かない事や念珠の持ち方など、子ども達を飽きさせないご指導をいただきました。
呼びかけ文にて、「今後、進むべき道に迷った時、今回参加される仲間の方々と一緒に歩みを進めていける、そんな研修会になればよいと思っています」と書かせていただいた一方、コロナ禍のため、例年の2泊3日から1泊2日に日程を短縮したことにより、ホテルでの宿泊、子ども班のレクリエーションの中止、大人班の座談の時間が十分にとれない等々、“仲間”になれる研修会になるのかという不安がありました。しかしながら、大人班では誰からともなく円をつくって参加者同士で声明の練習が始まったり、子ども班は自然と学年が上の子が下の子の面倒を見るようになったりという光景があり、思わず目を細めました。
最後に、先述の通り、先輩方が築き上げてこられた2泊3日の日程を1泊2日に短縮したことにより、窮屈な日程となってしまった事や日程に入ってからも使用する部屋を変更したこと等、課題は沢山ありますが、その都度柔軟に対応いただきました講師・参加者・保護者・嘱託スタッフの方々に御礼申し上げます。
早く2泊3日の日程にて研修会が開催されればよいのですが、コロナ禍にあって1泊2日となった場合でも、よりよい研修会を開催できるように今後も努めていきたいと思っております。
(報告者:芳藤啓順)