4月20日~22日まで、今年度靖国問題研究部会の現地視察を行いました。訪問先は鹿児島県知覧です。
初日はほぼ移動のみに費やしてしまいましたが、その中でも今期当部会発足以来、初めて対面する実行委員がいたことがまず喜ばれました。ウェブ会議にもメリットはありますが、やはり対面して話すことの方が好ましく感じられます。
2日目は鹿児島別院の晨朝に参拝した後、メインである知覧特攻平和会館の見学に向かいました。それぞれの視点から戦争の悲惨さ、命の尊さを学ぶと同時に、この争いの背景にある根本の問題点は何か、尋ねたことです。午後は大雨のなか地元ボランティアガイドさんの案内で周辺を散策したり、また薩摩の歴史や戦争責任等について、鹿児島組の佐々木智憲さんからお話をお聞きしたりしました。加えて近くのかくれ念仏洞も案内いただき、大変意義深い日程となりました。
最終日は西本願寺鹿児島別院に参拝し、かくれ念仏の遺跡である涙石を見学。その後薩摩藩主・島津家の別邸である仙厳園を視察して帰途に付きました。
日程を通じて、計画していた以上に様々な人と出あうことができました。コロナの心配は尽きませんが、その中にあっても人と出あい、教えられ続けることの大切さを感じた現地視察となりました。
(報告者 足利智文)
【鹿児島別院】
【知覧特攻平和会館】
【館内に展示されている零式艦上戦闘機(通称・零戦)】
【特攻隊員が出撃までの数日間を過ごした三角兵舎(復元)】
【立山かくれ念仏洞入口】
【涙石 浄土真宗が禁制されていた時代、信者の疑いのあるものはこの石を抱かせて自白を迫られた】
【仙厳園から望む桜島】
【鹿児島組の佐々木智憲氏より講義をいただく】