2022.05.21
去る5月14日(土)に、青年研修部会主催の研修事業である「おんぽう~オンライン青年法座~」が開催されました。「おんぽう」は、今年度から新規事業として立ち上げられたオンラインによる青年研修会です。
昨年度からの二年間、これまで集会にて行ってきた当部会の既存事業が、オンライン開催へと変更せざるを得ない中で、このオンラインによる教化事業ということの長所が見えてきました。それは、「進学や就職により地元を離れた方」・「仕事や家事、子育て等で長時間家を空けることが難しい方」など、集会型での研修会には出ることが難しい方にも参加奨励のお声がけができるという点です。その集会型では参加が難しい方にも、この事業が法縁の場となることを願いとし、当事業を新たに立ち上げたことであります。
この度は「仏の教えを聞く~愛について~」というテーマのもと、教区駐在教導の鷲嶺彰宏氏を御講師にお迎えし、当研修会を開催いたしました。研修会には、北海道という地域の枠を超えて、全国各地より17名の方々にご参加を頂きました。
日程については、オンラインによる語り合いの難しさを考慮し、オンラインへと変更してきた既存事業との差別化を図るべく、特に「聞く」ということに重きをおいた日程が組まれました。
御法話では、テーマの言葉である「仏の教えを聞く」ということと、仏の教えの中に説かれる「愛」という大きな二つの視点からお話しを頂きました。その中で、御法話の「人間の愛の裏側には、区別する心がある」という言葉から、日ごろ綺麗な言葉として捉えがちである「愛」という言葉に、区別をして選択をしたものに執着していく「我執」の問題を考えさせられたことであります。
その後一度日程を閉じてから、オンラインでの懇親会の場を設けましたが、ほとんどの方が懇親会の場に残ってくださり、改めて講義やテーマについて語り合うことができました。
今年度から始まった当事業ですが、しっかりと反省と課題を精査し、「集会とは違った出会いの場」、「オンラインだからこそ出会える場」として当研修会を開催していけるよう、次年度も協議して参りたいと思います。
(報告者:秦 智秀)