2022.06.08
6月6日18時30分より、旭川トーヨーホテルを会場に「第40回政教分離を守る北海道集会」が開催されました。本集会は浄土真宗やキリスト教、平和運動フォーラム等様々な立場にありつつ平和を求める人々が、旭川護国神社例大祭に際して憲法に謳う政教分離の原則に違反する事例があるのではないかという問題を共有し、学ぶ集会です。大谷派からは靖国問題研究部会の実行委員が参加し、リモートでの参加も合わせ、本年は82名が集う会となりました。
今回は「「祭主としての天皇」と憲法~主基田訴訟をめぐって~」という講題のもとに、弁護士の中島光孝氏より講演をいただきました。講演では、大嘗祭や皇位継承の儀を天皇が祭主として行うことを通し、天皇とは国民の上位に立つ存在であって国民はそれに服従する臣民であるという、臣従関係の継続が確認されていることが指摘されました。国民主権という日本国憲法の第一章・第一条が空虚なものとなっていることが想われます。
しかし、私たちは何かしらの活動家でもなく、まして批評家でもありません。どこまでも「愚禿」を標榜する宗祖親鸞聖人や御同朋とともに念仏の道を歩む一人です(もちろん、問題解決のために活発に動いている方を批難するものではありません)。その一人として、政教分離や憲法といった問題に一喜一憂し、振り回される自己の信心を聞き開いていく。そのようなスタンスを忘れないようにしたいと思います。
(報告者:足利 智文)