2022.06.28
2022年6月28日15:00~第10回実行委員会並びに部会内学習会を行う。講師は大東仁氏(名古屋教区教化センター研究員)にお願いをした。内容は以下の通り。
講師作成の年表に順じ、具体的なエピソードも交えながらの学習を行った。
海外布教、開教事業は大谷派単独の事業というよりも、背景に領土拡大と市場開拓という大日本帝国の国策との連動によって成立したことがよく理解できた。また、戦前、日本国が中国に軍事侵攻して建国した傀儡国家・満州国への布教を、ある教団関係者は「満州富教」と呼んだという例示があった。おしなべて国家の利益獲得に便乗した一連の事業を、「開教」もしくは、「教線拡大」という言葉で括っている私たちの歴史観は再考されなければならないと思う。尚、北海道教区の成り立ちを考えるうえで、あらためて多様な視点が必要であることを学ぶことができた学習会であった。
(報告者 : 澁谷 真明)