2022.11.24
11月18日(金)14時より2022年度公開学習会「是旃陀羅」差別問題事前会議①がZOOMによるWEB型にて開催されました。
当学習会チーフの進行により、研修趣旨、開催要項、参加者に配布される学習会レジュメ、アンケートを一つ一つ確認していきました。その中でも時間を割いたものが『呼びかけ文』の作成でありました。私自身、呼びかけ文の作成は困難を極めるものでありますが、私はどこに立ち、何を願い、呼びかけようとしているのかいつも頭を抱えてしまいます。一人で抱え込むことも大切なのかもしれませんが、様々な人との意見交換の場をもつことの重要性を感じました。今年度の当学習会の講師は岡田英治氏(部落解放同盟広島県連合会委員長)をお招きするということで、事前に岡田氏の言葉にふれるための資料の共有など準備を怠らないことをスタッフ一同、確かめ合い閉会となりました。
2021年度教化委員長会議の場で、部会長が教区におけるこれまでの『観無量寿経』「是旃陀羅」問題に関する取り組みについての報告をされ、その報告書の文中に、「これまでの学びで『是旃陀羅』の語は経典中の言葉とはいえ差別語であることや、全国水平社創立当初からこの語に関わる諸問題についての指摘を受け、私たち真宗僧侶の生き方が問われていることを知りました。単に知ることのみに満足するのではなく、自己の課題として当事者意識を持った姿勢であるのかを常に確かめながら、これからこの問題をどのように考え、どのように受け止めていくことが、宗祖がいただかれた本願念仏の教えに聞きたずねる者としての姿であるのか」という言葉がありました。その言葉から、知ることに止まろうとする私に、本願念仏の教えを通して「是旃陀羅」差別問題が自己の課題となるとは如何なることかを考えさせられました。また、『同関協だより(第64号)』に掲載されている、第1回「是旃陀羅」問題を考える奉仕団の班別座談会報告に、「私の中に本当に『痛い』が届いているのか自分を問いたい」という言葉が載せられており、改めて私自身、尻を叩かれる事前会議でありました。
(報告者:畠山智光)