2022.12.16
今年度の新任教師研修会は、12月6日から8日まで2泊3日の形で実施しました。前年度は1泊2日の研修会でしたが、新型コロナウイルスの感染状況と社会の動きを考慮しつつ、1泊増やすことを決めました。計画の段階では、1泊2日が限度ではないかという意見もありましたが、教師となったばかりの方々に十分な研修を受けて欲しいという意見を受けて、2泊3日に決まりました。
真宗教義の講師をしてくださった仁禮先生からは、宗祖親鸞聖人の教えを先生の体感を通してお話しくださいました。先生が多くの先輩を通して仏法に触れてこられたのと同様に、私たちも先生を通して仏法に触れることができたように思います。
声明・儀式作法の講師をしてくださった照山先生には、私たちが日々行う仏事とは何かを、曇鸞の『浄土論註』の文に依りながらお話しくださいました。また、本堂にて出退の作法を学びました。計画していた時間が短縮されて、短い時間となってしまいましたことが、本当に残念で、申し訳ないことでした。
特別講義の講師をしてくださった澁谷先生には、真宗大谷派がかかえる差別の問題について教えていただきました。過去の話でも、本山だけの問題ではなく、私たちが真宗大谷派教師と名乗る上で、知っておかなくてはいけないこと、そして取り組まなくてはいけない課題をお話しいただきました。
助言指導の亀谷先生・金光先生・菜原先生・石澤先生には、丁寧にかつ熱意をもって班別座談を担当していただきました。感染対策のため、スタッフは座談に入れませんでしたが、助言指導の先生からお聞きした様子から、参加者の方々が抱える疑問や悩みなどを共有できていることを感じました。集会型の研修会の醍醐味だと思います。
参加者のみなさんは、真剣に思いを話してくださいました。最初の自己紹介から時間がおしてしまい、ハラハラしながら時計を見ていましたが、講師の仁禮先生から時間がおしても、しっかり聞きましょうというご意見をいただき、みなさんのお話を聞くことができました。
研修会は企画運営と講師がそろっていても、参加者がいなければ開催できません。また参加者がいても、誰も聞いてくれないなら、研修会は成立しません。スタッフ・事務局も含め、皆様の熱意の中で、研修会ができたことを嬉しく思います。誠に有難うございました。
(報告者:泉 敬之)