2023.01.11
2022年12月15日、13時半より青少年教化担当者研修会が青少年研修センターにて開かれました。
開会式後すぐに問題提起があり、古卿実行委員から「お寺に身を置く者は、教化伝道という役割一つにおいて、お寺に身を置くことを許されている」という言葉が紹介されました。教化伝道に怠惰であった自身を振り返りつつ、今一度聞法の場を開くことの大切さをみんなで共有していく時間となったように思われます。
また、御講師を引き受けて頂いた黑萩昌先生からは「教化(きょうか)とは人生に行き詰まっている人に向かって、ここに歩んでいける道があるよと教えることであって、人が人を救うのではありません。人を救うのは如来です。教化(きょうけ)の主体は如来なんです。」と、教化(きょうか)と教化(きょうけ)との違いについてはっきりと示してくださいました。講義を受けての座談では参加者から僧侶を名のることの重さを感じているような言葉が多くあがっていたように見受けられたことです。
昨年に引き続き、当研修会では「教化」ということをテーマとして掲げました。私が歩んでいく仏道とは「自覚道」であり、念仏をとおして一生教えられ一生気づかされ続けていく道であったことを教えて頂いた研修会でありました。また、同時に僧侶であることの出発点を尋ねていく場に関わらせてもらったことが本当に有難いものであったと感じています。今後も当研修会が自身を問い、尋ねていく場所として開かれ続けていくことを願っています。
(報告者:山本了)