2023.02.21
2023年2月15日、13時から19時までWEB型にて、開催趣旨の「真宗同朋会運動の願いに学ぶと同時に、《同朋の会推進講座(推進員教習)》・《帰敬式法座》・《元気なお寺づくり講座》の趣旨、実施方法の共有と情報交換を通して、組・寺院・別院が共同すべき教化の意義をたずね、一人ひとりが宗祖の同朋精神に出会う」のもと、各地区、組、別院の教化委員長、同朋会館嘱託補導の方などを対象に「同朋教化を考える懇談会」が開催されました。
まず部会長から趣旨説明があり、その後、駐在教導の中西志香氏から、宗門・北海道教区における「同朋会運動」・「同朋の会推進講座」の基本理念と変遷についてのお話をいただき、同じく駐在教導の鷲嶺彰宏氏からは、《同朋の会推進講座(推進員教習)》・《帰敬式法座》・《元気なお寺づくり講座》の趣旨、実施方法を説明していただきました。
つぎに、函館別院からは、本山指定の帰敬式法座を終えての総括と、どう次につなげていくかをお話してもらい、根室別院からは、ウェイクアップセミナーを受けてから、「日の出カフェ」として餅つきや年越しライトアップなど、おこなった事業の良かった点や反省点を話していただきました。第14組からは、以前の同朋大会に参加してくれた子ども達が青壮年になり、その方達を対象に研修会を実施しようとしていることや、それを同朋の会推進講座や帰敬式につなげていきたいとの考えを発表していただき、その後全体懇談会に入りました。
発表と全体懇談会を受けての講義では、講師の黑萩昌氏(南第3組法誓寺)が「これまで寺は必要な存在だった。しかし今はあっても無くてもいい存在になりつつある。やがて寺は無い方がいい存在になっていくのではないか」と2014年の教区御遠忌で自身が問題提起した言葉をあげ、そのような状況の中で我々は、何かをしなければならないと思いながらも、何をなすべきかはっきりせず、立ち位置が定まらないのではないかと話されました。その立ち位置のヒントは「宗門白書」にあると話され、「宗門白書」に立つということは、懴悔と求道の実践に他ならないと、1956年に発表された「宗門白書」を確かめながら、きびしい言葉の中にも、私たち一人ひとりが仏道に立って教化活動をしなさいと背中を押してくれているような講義をいただきました。
わたしは、教化の対象は自分であると学んできたはずなのに、いつの間にか自分が対象から外れていることを指摘され引き戻してくれるような気持ちになりました。また、コロナ禍で悩みながらも工夫して教化活動をされている各地区、組、別院との意見交換ができる貴重な懇談会になりました。
(報告者:曽我隆信)