2023.03.02
2月27日(月)14時より新任住職研修会兼帰敬式伝達講習事前会議①がWebで行われました。
会議はまず、開催要項に掲載する呼びかけ文について、チーフを中心に話し合われました。そこでは当研修会の研修趣旨である「教えに学び、住職としての責務と使命を確かめる」の「責務と使命」とは何であるかについて意見が交わされました。われわれは御門徒から何かを求められていると感じ、その期待に応えるべく立派なものにならなくてはいけないと思い、その責任と不安で押しつぶされそうにもなります。しかしそれは御門徒がわれわれに本当に求めていることといえるのだろうか。御門徒が本当に願っていることを問い尋ねることが大切なのではないかと確認しました。また住職として生きる中で、何を求め、どのような願いをもって生きたらいいのだろうか。そして、何を願いとして日々生活しているのだろうか。それらのことを宗祖の説かれた教えにたずねることが大事ではないかということを確認しました。
またお寺と御門徒のつながりが希薄化している昨今でありますが、それだけにとどまらず、教えに問い尋ねる生活がままならなくなっているという問題も確認しました。そして、お寺と御門徒のつながりが何を中心としたつながりになっているのか、それこそ教えが中心となるつながりとなっているだろうかということも話し合われました。
つづいて、研修会内で帰敬式実践運動の説明をしますが、その時間の中で、それがいつはじまり、どのような経緯で今にいたるのか、そのことを時系列に沿って話します。しかし、帰敬式実践運動が行われるようになった背景には同朋会運動があるということを外すことはできません。その同朋会運動の精神にもふれられることができたらいいのではないかということが話し合われました。時間的制限がありますので難しいことではありますが、大切な指摘だと思いました。
そして、班担の先生と参加者で行う座談にスタッフは入るかどうかの確認、当日の役割分担、研修の日程、集会での研修ができない場合のWeb対応の日程も話し合われ、次回の事前会議②までに呼びかけ文を再考し、スタッフで協力して作り上げることを確認しました。
最後に、お寺で生活するわれわれが、信心に自覚的に生きようと立ち上がること抜きにお寺の将来を考えることはできないのではないか。願いの大切さを確認して会議は終了しました。
(報告者:宝喜智明)