2023.03.05
2月21日、第4回原発問題班実行委員会がハイブリット形式で開催されました。
今期の原発班は、あと1回の実行委員会を残すだけとなり、この3年間で学んだことを教区内の様々な場所で活用してもらえるよう、パネル製作に取り組んでいます。
今回は各班員に割り当てられたパネルの修正案を発表し、一つ一つ丁寧に精査いたしました。内容としては、私たちが現地で感じてきたことをどのように伝えることができるか、はじめて見る方に伝えるものとして写真の選定や言葉の表現方法などについて話し合いがされました。
また様々な資料をあたりながら調べると、原子力事故において被曝された方の公式な数字はなかなか出てこず、原発の建設や稼働などのPRに関する情報に比べて、事故情報の少なさを感じました。
パネルの内容としては、日本の発電方法が原子力発電の他にどのようなものがあるのか。そのメリットとデメリットとは。今、報道されている地層処分とはどのようなものなのか。ロシアによるウクライナ侵攻と原子力問題のことなど、原発に関わる諸問題について15枚程度のものを予定しています。またパネルを見た方が自分の置かれた立場からこの問題を考え、そしてどのような未来を後世に残すことが出来るのかを考える一助になることを願いとして作成を進めています。
学びを進める中で、戦争において原子力技術は兵器として利用され、また原発は攻撃目標にもなり得ることから、戦争との関係性が常にあることは間違いないことでしょう。また、世界中で繰り返される戦争も、国内に多くの原子力発電所を抱える私たちは、決して他人事として考えることは出来ないのではないでしょうか。
あたりまえに原子力に依存して莫大な電力を浪費して、生活の利便性や経済効率を優先し、原子力を是とする考え方を、仏法に改めて照らされ見直さなくてはならないところに、私たち原発班は立たされているとあらためて感じました。
(報告者 鷲山 舞)